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4年ぶり『80』に4度目の三桁順位… イ・ボミが抱えるスイングの「悩み」

スイングの不調に苦しむイ・ボミ。母国で光明は見えるか?(撮影:佐々木啓)

<ブリヂストンレディス 2日目◇19日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

今年限りで日本ツアーを引退することを発表しているイ・ボミ(韓国)は、自身3試合目となる今大会で今季初の予選通過を目指したが、苦しい2日間になってしまった。雨が降るなかプレーした第2ラウンドは2つのバーディは奪ったものの、6ボギー。課題とするショットも振るわず、トータル13オーバー・暫定114位タイで3試合連続の予選落ちが確実になった。

その言葉からは苦悩がうかがえる。先週韓国で出た試合で「一番、嫌だと感じるスイングバランスが出てしまった」と即急に修正をはかってきたが実らず。現在の状態については、「右に打とうとする時に引っ張ってしまって、左へのミスになることが多い。それを嫌がって体重が左に乗りすぎて、今度は右へのミスになってしまう」と説明。「何も考えずにいいスイングが出るときもあるけど…悩んでいます」と、迷路をさまよっている。

さらにテークバックでインに入りすぎたり、アウトに出たりと再現性が安定しないことも問題点に挙げる。重心を安定させ、そこからスムーズに動いていくスイングを目指しているが、なかなか実現に至っていない。開幕戦から、ここまでに改善した部分はあるかという質問にも「ないです」と即座に首を振る。少し手ごたえをつかみかけていたという昨年の夏から秋にかけての調子を、まずは取り戻すことを目指している。

このまま三桁順位で終わると、日本では139位だった2019年の「アース・モンダミンカップ」、111位タイだった22年「ヤマハレディース」、104位タイだった同年の「宮里藍 サントリーレディス」に続いて4度目。また今大会の初日は「80」の9オーバーだったが、これは前述した19年アース・モンダミンカップ第1ラウンドで「82」を叩いて以来となる、4年ぶりの80台だった。屈辱の大会になってしまった。

次の試合は3週後の「宮里藍 サントリーレディス」(6月8~11日、兵庫県・六甲国際GC)を予定。この後は再び韓国に戻り、引き続きスイングを調整していく。「サントリーも好きなコースなので」。日本での拠点にしていた地で活躍するため、母国で懸命にクラブを振る。

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