• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • ラームの声も届かず? セルヒオ・ガルシアは欧州ツアーからも撤退へ「思いはもうない」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ラームの声も届かず? セルヒオ・ガルシアは欧州ツアーからも撤退へ「思いはもうない」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

“神の子”はキャリアの多くを過ごした欧州ツアーも去ることに?(撮影:GettyImages)

母国スペインの後輩、ジョン・ラームの声も届かなかったようだ。

先週行われた「全英オープン」を68位で戦い終えたあと、スペインのメディアに囲まれたセルヒオ・ガルシア(スペイン)は、LIVゴルフ問題の質問に対し「欧州ツアーへの気持ちはもうなくなった」と回答。DPワールド(欧州)ツアーを撤退する意向を示した。

5年前…グリーンジャケットに袖を通すセルヒオ・ガルシア【写真】

LIVゴルフの開幕戦から2大会に出場し、すでに米PGAツアーのメンバー資格は返上している。さらに欧州撤退となれば、今後は完全に米欧対抗戦の「ライダーカップ」へ選手、キャプテンを問わず参戦できなくなる可能性が高い。それでも「欧州ツアーへの気持ちは明確。おそらく去ることになるだろう」と明言。「自分が好きだと感じるところでプレーしたい。欧州ツアーへの思いはもうない」と繰り返した。

2017年のマスターズ制覇などを思い返し「これまで自分が達成したことにとても満足している。今後は試合数を減らして家で過ごしたい」とも話す。だが、「もしもうメジャーに出場できないとしたら、それも仕方ない。それよりもライダーカップへの対応にがっかりした。LIVゴルフでプレーしている限りは僕は選出されない。それが本当に嫌になった」という胸中も吐露した。

その根拠になるのは、元ライダーカップ・キャプテンのトーマス・ビヨーン(デンマーク)の発言。6月に、ドイツで開催された「BMWインターナショナル」の会場を訪れ、LIVゴルフに参戦した選手はライダーカップ出場の可能性がないことを告げたのだという。「半分以上を欧州ツアーで戦ってきたのに、友人からこういう扱いを受けたことはとても残念だった」。この一言が深い溝になった。ラームは「戻って来て欲しい」と声を挙げたが、それは虚しく響くことになりそうだ。(文・武川玲子)

関連記事