「勝者と敗者」は25歳の親友どうし【舩越園子コラム】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 S・バーンズ -9 2 S・シェフラー -9 3 B・トッド -8 4 S・スターリングス -7 T・フィナウ -7 D・ライリー -7 7 P・リード -5 J・スピース -5 M・ペレイラ -5 K・ナ -5 順位の続きを見る
互いに称えあうサム・バーンズ(右)とスコッティ・シェフラー(撮影:GettyImages)
「チャールズ・シュワブチャレンジ」は、マスターズ覇者のスコッティ・シェフラーが2位に2打差の単独首位で最終日を迎え、そのまま独走して今季5勝目を挙げることが予想されていた。
しかし、テキサスの気まぐれな風は、午後になると一層激しくなり、コロニアルCCの小さなグリーンを捉える難度はどんどん高まっていった。風と日照りでグリーンは時間を追うごとに硬く速くなり、パッティングの難度も想像以上に高まっていった。
その影響を最も受けたのが、最終組で回っていたシェフラーだった。バーディーが1つも奪えないまま2ボギーを喫する苦戦の末に、トータル9アンダーでホールアウトした。一方で、シェフラーから7打も引き離されて最終日を迎えたサム・バーンズは、風が穏やかなうちにスタートし、スコアを5つ伸ばす快進撃を披露。サンデー・アフタヌーンは一時は首位に4人が並ぶ混戦状態になったが、終わってみれば、バーンズとシェフラーがトータル9アンダーで首位に並び、サドンデス・プレーオフに突入した。
バーンズとシェフラーは、どちらも25歳。今年のマスターズでは、2人は1軒の家をシェアして滞在していたほどの親友だ。シェフラーのメジャー初優勝を、あのときバーンズは心から讃えていた。
そんな2人が、1対1でプレーオフを戦うことになった展開は、傍から見れば、運命のいたずら。しかし、幼いころから何度もジュニアの大会で顔を合わせていた2人にとっては、懐かしい時代の再現のような感覚だったのだろう。
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