• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 遠回りの“スタート地点”に立った渋野日向子 ドラマチックな2年間を振り返る | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

遠回りの“スタート地点”に立った渋野日向子 ドラマチックな2年間を振り返る | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

これでやっとスタート地点に!(撮影:ALBA)

<Qシリーズ(後半) 最終日◇12日◇ハイランドオークス(米アラバマ州)◇6677/6356ヤード・パー72)>

全英制覇は過去の話。実績としても記録としても残るが、渋野日向子の中では、すでに“以前の自分”のことだ。8ラウンドにわたり行われた2022年米国女子ツアーの出場権をかけた最終予選会に参戦した渋野は20位タイに入り、45位タイまでが出場権を獲得するなか、まずはその権利を勝ち取り“スタート地点”に立った。

渋野日向子、予選会通過直後の様子「見せびらかしたい!」【動画】

「マジでよかった〜、泣きそうだった」。長い戦いを終えた直後の渋野の飾らない言葉が、この苦しかった2年間を物語っていた。

メジャー大会を制してツアーメンバー入りの権利を得た渋野だったが、2年前はこれを行使しなかった。渋野が周囲とも相談して、最終的には自分で決めたことだから、外野がとやかく言うことではない。20年は主戦場を日本に置きながら米ツアーにも参戦。21年から米ツアーに乗り込むプランを立てたが、コロナによってこの予定は狂わされた。試合は延期、参戦予定だったQシリーズは中止と、“夢舞台”に進む道は閉ざされた。

開幕が大幅に遅れた20年は前年の大活躍が影を潜め、結果がついてこない。それでもちょうど1年前、12月にズレ込んだ「全米女子オープン」では4位に終わるも、最後の最後まで優勝を争った。1年の最後に元気な姿を見せた渋野だったが、年が明けた21年は、今回のQシリーズを目標に新たな渋野づくりからスタートした。

関連記事