PGAツアーもJGTOツアーも、マレット型の『ファントムX』が加速!

ジャスティン・トーマスは『ファントムX 5.5』に相当するプロトタイプ(撮影:GettyImages)

アクシネットジャパンインクから、ダレルサーベイ調べのツアーレポートが届いた。「現在PGAツアー、JGTOツアーにてスコッティ・キャメロン『ファントムX』シリーズが人気沸騰しております。直近の使用率など、ツアー使用状況をお伝え致します」(同社広報)

■翼型・ツノ型マレットがPGAツアーで躍進!

昨季のPGAツアー51試合中、最多の18勝を記録したスコッティ・キャメロン。その内6勝がマレット型だったが、新シーズンに入って加速。「フォーティネット選手権」では使用率50/156人(32.1%)の2位だったが、多種を揃える同社の中でもモデル別の上位4機種が『ファントムX』シリーズで、22/50人(44%)がマレット型だった。

【フォーティネット選手権】
ファントムX T11(翼型マレット)——4人
ファントムX T12(翼型ネオマレット)——4人
ファントムX T5.5(ツノ型マレット)——4人
ファントムX T5(ツノ型マレット)——3人

次戦の「サンダーソンファームズ選手権」では53/144人(36.8%)で同社が使用率1位。その内『ファントムX』のマレット型は17人おり、引き続き勢いを保っている。この動きに影響され「国内男子ツアーでも使用者が増えている」とツアー担当者は言う。

■国内男子はブレードとマレットが半々に!

ジャスティン・トーマス(5.5)、イアン・ポールター(11)、マックス・ホーマ(11.5)、セルヒオ・ガルシア(11.5)ら『ファントムX』に替えた強い選手の影響もあり、日本の男子ツアーでもテスト・実戦投入する選手が増えています。パナソニックオープンでは『ファントムX』使用者が12人と、ブレード使用者を上回りました。安定感のあるヘッド挙動と転がりの良さ、アライメントの取りやすさが評価され、近年グリーンが速くなってより安定したストロークができるマレット型が人気です。オートマチックによりシンプルなストロークを好む傾向が見られます」(同社ツアー担当)

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代表例は矢野東(6 STR)、堀川未来夢(6 STR)、宮本勝昌(8)、宮里優作(8.5)、武藤俊憲(11)、幡地隆寛(11)で、PGAツアーで人気のツノ型や翼型マレット(5、5.5、11、12)とは違って投影面積の大きな形状が好まれていた。

タイガー・ウッズを代表に、「上級者はキャメロンのブレード型」とのイメージが昔から強いが、現在の国内男子プロのキャメロンユーザーはマレット型とブレードが約半々で、マレットの方がやや多め。同社のマレット型の勢いは本物と言えそうだ。

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