“グッドルーザー”返上ならず 大槻智春は今季4度目の2位 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 C・キム -14 2 池田勇太 -12 大槻智春 -12 香妻陣一朗 -12 5 岩田寛 -9 S・ビンセント -9 T・ペク -9 金谷拓実 -9 9 稲森佑貴 -8 木下稜介 -8 順位の続きを見る
またあと一歩及ばなかった…(撮影:米山聡明)
<バンテリン東海クラシック 最終日◇3日◇三好カントリー倶楽部 西コース(7,300ヤード・パー71)>
今季トップ10入りが11回、そのうちトップ3が5回という大槻智春。しかし、その先の壁をどうしても破ることができず、2019年「関西オープン」以来のツアー2勝目を飾れずにいた。しかし、首位と3打差のトータル9アンダーでスタートしたこの日は、秘かにその壁を破るチャンスだと考えていた。優勝ラインをトータル14アンダーと設定し、あとは自分のゴルフに集中するだけと決めた大槻は、危なげないゴルフで順調にスコアを伸ばしていく。
17番を終えた時点では13アンダーと、目標の14アンダーまであと1打に迫る。ところが、最終18番パー4に落とし穴が待っていた。バーディを狙うあまり力んだのか、ピンまで残り177ヤード地点からピッチングウェッジで放ったボールがグリーンをオーバーして奥のラフへ。そこから寄せ切れずにボギーを叩き、逆にスコアを落とすことになった。
「18番よりも12番パー5でバーディを奪えなかったのが響きましたね。ただ、結果的に優勝したチャン・キムには2打足りませんでしたが、それは4日間を通じての結果であり、今日はいいゴルフができたと思います」と、この日「68」をマークしたゴルフには納得していた。
結局、またしても2位タイに終わったが、「自分の中であまり調子がよくない状態でもいいところで戦えていることは自信になります。ただ、勝ち切れない原因については追求したいと思います」と大槻。今回2位タイに入ったことで、賞金ランキングは5位に上がった。2週後に開催されるPGAツアーの「ZOZO Championship」には同7位までの選手が出場できるカテゴリーがある。「今年は日本開催と決まってから、出場を意識していました。将来的にPGAツアーで戦いたい気持ちがあるので、ぜひこのままいきたいですね」と、今大会で優勝こそできなかったものの、2位タイが決して無駄にはなっていないことを喜んだ。優勝にしても、「1打1打自分のプレーをしていけば今シーズン中に優勝できると思います」と、“グッドルーザー”を返上するつもりだ。(文・山西英希)
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