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PGAショーでフジクラの新製品発見! ありそうで無かった【短尺専用】設計!?

短尺ドライバー専用設計のフジクラ『Speeder SLK』。4月に発売!?(撮影:岩本芳弘)

ALBA.netがPGAショーで発見した“日本導入確度の高いもの”をいち早く紹介。現地記者がフジクラの打席を覗くと、見慣れぬコスメのシャフトが。モデル名に『Speeder SLK』とある。開発担当の若林氏に聞くと、「まだリリース前なので製品の仕様などは詳しくお話できませんが、【短尺設計のドライバーシャフト】になります」とのこと。

近年PGAツアーでも流行する“短尺ドライバー専用設計”と聞き、自称・アスリートゴルファーの現地記者は若林氏に食い下がった。すると

「以前から、工房の方々や社内外の関係者の間でも、既存の製品で、44インチ、44.5インチといった短尺トライバーを組むゴルファーの方が、周囲に増えてきたんですよ。私もやってみたら、面白いほど打ちやすい。やはり長いクラブは難しいわけで、上手く打てずにどうしてもミスしてしまう方って多いですよね。

落ちてきた飛距離を補うため“長尺”の選択肢もありますが、逆効果になるケースもあります。長尺は物理的にヘッドスピードが上がり、飛距離が出るのは事実。でも、それはロボットのような高い再現性が前提で、実際打つのは人間ですから(笑)上手く打てると”一発の飛び”の魅力はありますが、ミスした時のケガの大きさに泣いた人も多いのでは?」(若林氏)

と、若林氏はまずは長尺ドライバーの“ミート率ダウンあるある”を話す。

「私も自分で短尺ドライバーを組んでみた時、シャフトをカットすれば重量が軽くなり、フレックスも0.5〜1フレックスは固くなってしまう。そういった組み上がり後を見越したシャフト選択が必要ですし、クラブバランスを出すため後からヘッドに鉛を貼ったりする熟練の調整が必要になります。

“プレッシャーなく振り抜いて飛ばす”という、短尺ドライバーの最大のメリットをうまく引き出すことが意外に難しいことにも気づきました。最初の予想と組み上げ時の仕上がりがズレることも多いのです。それなら、はじめから短尺設計のドライバーシャフトがあった方がいい。“作ろう!”という発想になったんです」(同)

「リリース前なので…」と当初は口ごもっていたものの、気づけば笑顔で開発経緯をたっぷり話してくれた若林氏。自らの悩みから一念発起した、さぞかし思い入れのある商品なのだろう。「え、発売は春先かって? う〜ん、やっぱりそう思いますよね…(笑)」と口ごもりつつも、発売は4月上旬だと最後には明かしてくれた。

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