ジョン・ラームが4勝目で世界ランク1位!「アイアンロフトを1〜1.5°寝かせた」
アイアンロフトを寝かせてスピン量を増し、速いグリーンを攻略!世界ランクも1位に!(撮影:GettyImages)
<メモリアル・トーナメント 最終日◇19日◇ミュアフィールド・ビレッジGC(オハイオ州)◇7456ヤード・パー72>
米国男子ツアー「メモリアル・トーナメント」は全日程が終了。首位から出たスペインのジョン・ラームが、途中ダブルボギーを叩くなど苦しみながらもトータル9アンダーで首位を守り切り、ツアー通算4勝目を挙げた。この優勝でラームはローリー・マキロイ(北アイルランド)を抜き、自身初となる世界ランキング1位に。スペイン勢では故セベ・バレステロスに次ぐ2人目の快挙となった。
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勝利の影には、2週前のアイアンロフトの調整があった。テーラーメイドが明かす。
「Workday Charity Openの前週、ツアーチームはジョンと広範囲にわたってアイアンロフトを調整しました。ツアー再開後の最初の数回で、ジョンはアイアンプレーで慣れた結果が見られなかったと述べました。その分析を確認するため、我々のチームは【特にラフ脱出について】ジョンが長い間見逃す傾向があったことに気づきました。TrackManとGC Quadのデータは、ジョンのスピン量が通常よりわずかに低いことを示しており、これがロングミスの原因でした。この変化は主に休止中のジョンの筋力強化によるものでした。
この情報を武器に、各アイアンにロフトを1°、場合によっては1.5°ずつ寝かせる選択が行われました。その数は少ないように見えるかもしれませんが、結果は巨大でした。寝かせたロフトはスピンを少し増やし、ジョンのグリーン保持をより良くすることを助けます。これはミュアフィールドの速いグリーンで必要でした。さらに、ジョンは正確な飛距離をダイヤルして、彼の力を最大限に活用することができました」(テーラーメイド広報)
なお、今年1月からボールを『TP5X』から『TP5』に切り替え、アイアンとウェッジのスピンコントロールを強化していたラーム。「ラームはブレイク以来、さらにアイアンのロフトを弱め、弾道と降下角度をより適切に管理したいと考えていました」と同社は明かしている。
【ジョン・ラームの優勝ギア】
1W:SIMドライバー(10.5°)
3,5W:SIM フェアウェイウッド(15,19°)
4I〜PW:P750
A,SW:ミルドグラインドHi-Toe(52,56°)
LW:ミルドグラインド2(60°)
PT:スパイダーX チョークホワイト
BALL:TP5
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