THINK SPORTS『コンビプレーの素晴らしさ』

コンビネーションは、スポーツの醍醐味のひとつだろう。

力のある者同士が連係して、1+1を3にも4にもするようなプレーや、1人のミスを周りの選手がカバーする助け合いのプレー。

そうしたパフォーマンスの素晴らしさや、背景にある努力や心のつながりを感じたりして、見る者は拍手を送る。

なかでもすごさが際立つのが、連係する当事者たちだけがわかっているというプレーだ。相手はまったく予測もつかず、対応の動きさえできない。

たとえばサッカーのリオネル・メッシは、ほとんど歩いてボールを持っている状態から、突如相手の裏のスペースへボールを蹴ることがある。相手は予測していなくてまったく反応できないのだが、チームメイトのFWだけがそこにしっかりと走っていて、結果、あとはシュートだけという決定的なパスになっている。

バレーボールのクイックプレーだったり、バスケットボールのシュートと見せたフェイントパスのシーンなどにも、そうした予測不能のコンビプレーが見られる。

相手が止まって見えるなか、一連の流れるような動きには、爽快感を覚える。コンビプレーは、協力することの素晴らしさを味わえる瞬間だ。

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