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【日本代表/WEB取材】着実にステップアップし代表初招集となった水谷颯真。「親と食事をしていたときに招集の電話をもらって、母親は泣いて、父親は言葉が出ませんでした(笑)」

8月17日に日本サッカー協会(JFA)から発表されたメンバーの中に一名、初招集の選手の名前が記されていた。

水谷颯真だ。

名古屋オーシャンズU-12からフットサルを始め、U-15、U-18、サテライトとステップアップ。2018年にFリーグ選抜の選手として日本トップリーグのピッチに初めて立つとさらに成長。昨シーズン、名古屋のトップチームの選手へと昇格を果たした。

昨シーズンは名古屋の主力選手に出場機会を譲ってしまうこともしばしばあったが、新シーズン開幕前の今はコンディションもかなり向上。「何年も前から注目していた」というブルーノ・ガルシア監督は「ケガで参加できない選手が複数いる状況下で、ずっと追いかけてきた選手をこのタイミングで呼べる巡り合わせがきた」と今回、初めての招集をした。

そんな水谷は今、日本代表の選手としてどんな想いを抱いているのだろうか。

他のチームで活躍している選手と一緒に練習できることが刺激になる

──名古屋オーシャンズU-12からステップアップして、Fリーグ選抜を経てトップに昇格して、初招集。率直な感想は?

正直に言うと、うれしいです。日本代表は小さい頃から目指してきましたし、名古屋で行われた代表の試合も見てきましたし、名古屋でトップになることの次の目標だったのですごくうれしい気持ちです。

──まだ2セッション。初めて経験していかがですか?

長く呼ばれている選手もいる中で初めてなので、今までやってきた選手はどんな感じで動けばいいかとか、セットプレーとかも(覚えることもたくさん)ある。何も知らない中で入る難しさはあります。でも他のチームで活躍している選手と一緒に練習できることが刺激になります。個人として充実しています。

──昨日、ブルーノ監督がずっと前から注目してたと話していました。水谷選手自身は左利きという特徴だけではなく、これを機に、代表でもどこをアピールしたいと思っていますか?

自分の得意なプレーは、ロングパスなどチャンスになるようなパス。あと、自分ではスピードがあるほうだと思っています。ドリブルで交わしたり、そういうところも見せたいです。合宿でいいところを出していければと思っています。ディフェンスの強度もすごく高くて、ついていくのがすごく大変ですけど、前プレは名古屋でもずっとやってきている。その応用というか、寄せるスピードも出していけたらと思ってまいます。

──名古屋オーシャンズの他の選手とプレーする中で、参考にしているもの、盗みたいものはありますか?

今、左利きのポジションで目標としているのは加藤未渚実選手です。それと、1歳年下ですが中田秀人選手も同じ左利き。中田選手とはプレースタイルが似ているなと前から思っていました。なのでそういうところで、こうした方がいいかなとかは、今日も話をして、考え方を学んだりしました。

──名古屋の高橋優介コーチが、プレシーズンからコンディションが上がっていると話していました。代表招集はその影響だと思いますが、実際にコンディションはいかがですか?

チームではzoomトレーニングなどはしていましたが、それだけだと去年は試合に出れていないし悔しいシーズンだったので、その二の舞になってしまうと思っていました。チームの練習以外でも個人的な自主練をしていたので、それでコンディションが上がってきていると思います。

──来年はワールドカップですがそこに向けてはいかがですか?

初めて呼んでもらって、監督は何年も前から見てくださったと言いますけど……今はもう自分の良さを出していくしかないと思っています。その先にコンスタントに食い込んでいけるようにと考えています。来年とかは特にまだ考えていなくて、今を全力でやることしか考えていないです。

──この年齢(24歳)で代表に入ったことは、今後のキャリアを考えるとどうですか?

欲を言うともう少し早く代表に関わりたかったです。ですが今は正直コンディションも上がっているし、名古屋でいい感覚をつかめています。でも代表では戦術や攻撃の攻め方とかが、この2日間でもすごい足りないと感じるので、もう少し早く呼ばれたかったですね。

──ずっと目標にしてきた日本代表に選ばれて、自身だけでなく周囲からも喜びの声があるのではないでしょうか。ご両親などからもメッセージをもらいましたか?

合宿は火曜からですが、月曜の名古屋での練習では、監督や選手、安藤(良平)選手や八木(聖人)選手など「おめでとう」と言ってくれて、すごくうれしかったです。あとは、地元の友達とかにも知ってもらえて、そういうところでもまたつながれるのもうれしいです。実は、親と食事をしていたときに(招集の)電話をもらったのですが、報告すると母親は泣いてました。父親は、言葉が出ませんでしたね(笑)。でも、それくらい喜んでくれていました。

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