昨季のサンズのファイナル進出は“デイビス離脱”のおかげ?「俺らも彼らもわかっているはず」とデイビス自身が言及<DUNKSHOOT>
ロサンゼルス・レイカーズのアンソニー・デイビスは、誰もが認めるスタープレーヤーだ。コートに立てば攻守でゲームを支配することができる実力者なのは疑いようがないものの、いかんせんケガが多く、過去9シーズンは平均すると17試合に欠場、今季も左ヒザの捻挫などでここまで30試合を欠場している。
昨季も72試合中36試合にしか出場できず、デイビスをはじめ主力に離脱者の相次いだレイカーズは第7シードでプレーオフへ。故障を抱えながらも第2シードのフェニックス・サンズとの1回戦に出場したデイビスは、第4戦中盤に鼠径部を痛め負傷退場、強行出場した第6戦もわずか5分しか身体が持たず、チームは2勝4敗でシリーズ敗退となった。
そのシリーズでレイカーズに勝利したサンズは、勢いそのままにウエスタン・カンファレンスを制覇。ミルウォーキー・バックスに敗れ頂点には届かなかったが、1993年以来のファイナル進出を果たした。
ただデイビスは、自身の故障離脱がなければ、昨季の1回戦はレイカーズが勝利していたと考えているようだ。『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者によれば、シリーズ敗退は自身の鼠径部のケガが原因かと問われたデイビスは「あれは……俺たちもわかっているし、彼らもわかっていることだろう。彼らは上手く切り抜けたのさ」と答えたという。
実際に昨季のシリーズは、第3戦を終えた時点でレイカーズが2勝1敗でリードしていた。デイビスが言うように、レイカーズがこのまま勝ち抜いていたかはわからないが、よりもつれたシリーズとなっていたのは間違いないだろう。
そして現在ウエスト首位のサンズと同9位のレイカーズは、今季プレーオフで当たるとすればおそらく1回戦になる。昨季のリマッチとなるこのシリーズ、先の発言の正しさを証明するためには、まずはデイビス自身が健康体を取り戻し、さらに手強くなった難敵を打ち破るしかない。
構成●ダンクシュート編集部
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