「彼はクリーブランドに行くだろう」NBAアナリストがレブロンのキャブズ“再凱旋”を予測<DUNKSHOOT>

現在37歳のレブロン。2023年まではレイカーズの契約下にあるが、その後は再び移籍を決断する可能性も?(C)Getty Images
現地時間2月18~20日に開催されたNBAのオールスター。この期間中に発したコメントで、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が大きな注目を集めている。

生まれ故郷のオハイオ州で迎えた球宴にて、かつて2度にわたって所属したクリーブランド・キャバリアーズに復帰する可能性を問われたレブロンは、「ドアは閉ざされていない」と言及。肯定をしたわけではないものの、明確な否定もしなかった。この発言を受けて、元NBA選手でアナリストのジェイレン・ローズは、レブロンの“再凱旋”を予測している。

2003年のドラフト全体1位でNBA入りしたレブロンは、これまでキャブズ、マイアミ・ヒート、レイカーズの3チームに所属。2010年にフリーエージェントでキャブズからヒートへ移籍し、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュと“スリーキングス”を結成した際には、ユニフォームを燃やすファンも現れるなど、大きな波紋を呼んだ。

ヒート在籍4年間で2回の優勝を果たしたのち、2014年にキャブズへ電撃復帰。16年にフランチャイズ初の優勝をもたらしたのは記憶に新しい。
2018年からレイカーズの一員となり、20年に契約を延長したレブロンは、2022−23シーズンに現行の契約が切れる。すでに37歳となり、第一線でいられる時間も少なくなっているだけに、今後の去就に対する注目度は高い。

オールスター期間中の『The Athletic』とのインタビューでは、キャブズ復帰に関して「ドアは閉ざされていない。(キャブズに)戻ってきてプレーするとは言ってない。自分の将来がどうなるか分からない。いつ自由になるかさえ分からないんだ」と可能性を否定しなかったことで、大きく取り上げられる格好となった。

レブロンはイースト5位(35勝24敗)とプレーオフ圏内につける現在のキャブズについても、「ビッグフェラ(ジャレット・アレン)のトレード獲得は素晴らしかった。ダリアス・ガーランドも一流のプレーヤーだ。そして、優勝経験のあるケビン・ラブが犠牲心を持ってベンチからシックスマンの役割を全うすることで若手を盛り上げている。彼らの快進撃に俺は驚かない」と好印象を窺わせていた。
そのなかで、現在アナリストを務めるローズは『ESPN』の番組『GET UP』で、「レブロンが本当にチャンピオンシップを勝ち獲りたいと思ったら、何をするか分かるかい? ベテランミニマム契約でも彼はクリーブランドに行くだろう」と自らの見解を述べた。

「ガーランド、エバン・モーブリー、ジャレット・アレン、コリン・セクストン、若い才能がいる。レイカーズのアンソニー・デイビスは過去数シーズン、(ケガで)75%ほどの働きしかできていない。そして、ラッセル・ウエストブルックのトレードは失敗だった。今のレイカーズは優勝候補ではなく、レブロンを引き留めるのを諦めざるを得ないような状況とも言えるだろう。レブロンはすでにLAで優勝を果たしているしね」
キャブズは初のオールスター出場を果たしたガーランド、インサイドを支えるアレン、新人エバン・モーブリーのほかにも、左ヒザ半月板断裂で今季絶望となったセクストンなど若く有望なタレントが揃い、ベテラン主体のレイカーズより将来性は高いと言っていい。

懸念材料があるとすれば、2022−23シーズン後にはラブとキャリス・ルバートが契約切れとなり、その他の若手を含めて高額の再契約を結んだ場合、年俸総額がかさみ、レブロンに提示できる額は少なくなるという点。2014年のキャブズ復帰時にマックス契約を結んだレブロンは、「ミッドレベル(契約)ではバスケットボールはしない。トップ契約以外では戻らない」と語っていた過去がある。

はたして2023−24シーズン以降、“キング”レブロンはどのチームのユニフォームに袖を通すのだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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