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「少年時代の俺を導いてくれた」ジョーダンとの対面にレブロンも興奮!“偉大な100人”にも「選ばれたら最高」<DUNK SHOOT>
現地時間2月20日(日本時間21日)に開催された2022年のNBAオールスター。今季もリーグを代表する現役スターたちが一堂に会したが、そのハーフタイム中に行なわれた“NBA75周年記念チーム”の表彰セレモニーには、さらに豪華なレジェンドたちがクリーブランドの地に集結した。
マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)やカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)、チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか)、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズ/現サクラメント・キングスほか)といったOBに加え、現役からはステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)らが顔を揃えたなか、一番の注目を集めたのは、やはりマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)の邂逅だろう。
リーグ史上最高の選手であるジョーダンと、今やその地位まで上り詰めたと言っても過言ではないレブロン。“GOAT”の座を争う2人は、ハグをかわしたのち笑顔で会話、そして再び抱き合い、短い時間ではあったが久々の対面を楽しんだ。
そんな“神様”との対話に、さすがのレブロンも興奮したようだ。試合後の会見では、その様子を振り返りこう語っている。
「子どもの頃、俺にインスピレーションを与えてくれた人と握手する機会を失いたくなかった。このビジネスに就いてから約20年の間、(ジョーダンと)あまり対話をしたことはなかったが、MJ(ジョーダンの愛称)から受けたインスピレーションがなければ、今の俺はここにいなかっただろうね。俺はいつも『彼のようになりたい』と思いながら少年時代を過ごしたんだ」
そしてこの日の試合でレブロンは、自らのショットでターゲットスコアとなる163点目をマークしチームを勝利に導いたのだが、そのプレーはジョーダンからインスパイアされたものだという。
「今夜の決勝弾がフェイダウェイだったなんて、クレイジーだよ!あれはMJにインスパイアされたんだ。彼の靴の履き方、ユニフォームの着こなし、そして彼が乗っていた車に至るまで、彼がどれだけ俺にインスピレーションを与えてくれたか……」
また、リーグの75周年を祝う記念チームの一員としてこの場に参加し、そうそうたるメンバーとともに祝福されたことについては「恐縮であり、感謝している」と切り出し、こう語った。
「史上最高のバスケットボール選手、その75人の一員になれるなんてね。スプリングヒルで育った少年時代を思い出すよ。アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダーほか)、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、オスカー・ロバートソンなど、インスピレーションを受けたすべての選手(のポスター)を壁に貼り付けていたんだ。
今日、その人々と会い、一緒にステージ上にいること。俺はできるだけ理解してもらおうとしてるけど、このクレイジーさをみんな理解していないよ」
次にこういった式典が行なわれるのは、おそらくリーグ100周年を記念する25年後だろう。「25年後にトップ100が発表される時、ここに戻ってくることができたら最高だね。おそらく、この瞬間を忘れることはないだろう。子どもたちに見せてあげたい。そうすれば、いつか孫ができた時に、彼らの祖父がバスケットボールの試合で何を達成できたのか、映像を見せることができるからね」と語ったレブロンが、25年後に“NBA史上偉大な100人”に選ばれるのは、間違いないはずだ。
構成●ダンクシュート編集部
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