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「僕らがベスト」デローザンとのデュオに自信を覗かせるラビーン。初の完全FAとなる今夏は「大きな節目になる」<DUNKSHOOT>

今夏に完全FAとなるラビーン(右)。その決断次第で「僕らがベスト」と語るデローザン(右)とのデュオの行く末が決まる。(C)Getty Images
オールスターブレイクを迎えた時点で、イースタン・カンファレンス首位に立ったのは38勝21敗(勝率64.4%)のマイアミ・ヒート。そして同じ成績を残しながら、直接対決で2戦2敗のため2位となったのがシカゴ・ブルズだ。

昨季まで4シーズン連続でプレーオフ進出を逃がしていたブルズだが、今季はデマー・デローザン&ザック・ラビーンというオールスターデュオがチームを牽引。その周囲をニコラ・ヴュチェビッチやロンゾ・ボール、アレックス・カルーソらが固め、ここまで白星を積み重ねてきた。

2年連続でオールスターに選ばれたラビーンは、現地時間2月20日(日本時間21日、日付は以下同)に地元メディア『NBC Sports Chicago』に出演。「今のNBAで、僕らはベストデュオだと思う」とデローザンとのコンビについて切り出し、さらにこう続けた。

「僕らは個人的にそう思ってる。それは現時点における順位と、自分たちのプレーレベルの高さが物語っているよ。今シーズンが始まる前の時点で、人々は(上手くいかないという)違ったストーリーを描いていたけど、僕らはそう(それが間違っているんだと証明できたと)思う。だからこれからも成長を続けて、もっと良くなっていきたいね」
4年ぶりにオールスターへ返り咲いたデローザンも、このことを聞かれて「僕は自分たちが上手くいかないとは見ていなかった。どういうことかわかるかい?彼の言うとおりってことさ」と自信を見せている。

ブルズは20日にアルフォンゾ・マッキニーをウェイブし、ビッグマンのトリスタン・トンプソンを獲得。優勝経験を持つベテランビッグマンが加わった上、ボールとカルーソがケガから戻ってくればさらなる戦力アップも見込めるだけに、今後の見通しは明るいと言っていい。

「このチームは自分たちの周りにいい選手が揃っている。これからもコートで競い合い、コンテンダーになっていきたいね。後半戦でも周囲を見返したい。そしてプレーオフを迎える頃には準備万端でありたいね」と、ラビーンはキャリア8シーズン目で初のプレーオフ出場に向けて気合十分だ。
そのラビーンは、今季終了後にキャリア初の完全FA(フリーエージェント)となる。2018年夏に制限付きFAとなり、サクラメント・キングスのオファーにサインするも、ブルズがマッチしたことで残留したのだが、そこからの4年間でオールスター選手へと飛躍を遂げた。

「フリーエージェンシーは僕にとって大きな節目になるだろうね。制限なしのフリーエージェントというのは、僕にとって初めてのことなんだ。以前、制限付きにはなったけど、今回は新たな経験になる」

ラビーンは『Yahoo! Sports』へそう語り、「ブルズで過ごすシーズンにワクワクしている。でも、前に進んでいくよ。これは僕にとってまったく新しい経験になるんだから」とチームの未来に期待を寄せている。
2018年当時、ブルズはジョン・パクソンとガー・フォアマンがフロントオフィスを仕切っていたものの、現在はアルトラス・カルニショバスとマーク・エバーズリーが務めており、ラビーンへの評価も間違いなく一変した。

「僕はすべてのことを覚えている。でも今はフロントオフィスも、時も違うのは知ってる。代理人が上手くやってくれるさ。でもこれまでのすべてのことを、僕は覚えている」

2018年に悔しい思いを味わったラビーンが、今夏ブルズと再契約となれば5年約2億ドル(約230億円)、もしオールNBAチーム入りすればその総額はさらに上積みされるだろう。

他チームと契約して移籍する可能性もゼロではない。ただ、ブルズはイースト屈指の戦力を有しており、自身初のプレーオフも着実に近づいていることから、ラビーンは再契約することを最優先に考えているはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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