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米大学球界で「サイン伝達時計」がお披露目! サイン盗み&試合時間短縮対策にメジャーでも導入なるか

米大学球界で初の試みが話題に。メジャーでもサイン交換短縮に寄与するか?(C)Getty Images
球界の新しい革命となるかもしれない。

現地2月20日、アメリカ大学野球の名門バンダービルト大が各選手の手首に球種伝達用の電子機器を装着させ、大きな話題を集めている。

【動画】球界革命の第一歩になるか? 電子時計でのサイン交換の様子をチェック

守備に就いた9選手の手首には、スマートウォッチのような装置が巻かれていた。ピッチャーは投球前にその装置を確認してからモーションに入り、野手も同じようにしてから守備位置を移動するなどしていた。

この装置は、今シーズンから初めて投手も使用可能になったもので、ベンチにいる投手コーチから球種とコースの指示が端末に送られ、各選手がそれに応じて動いていく。バッテリー間のサイン交換を省くことで試合時間短縮につながると期待されている。時計型以外にもイヤホンも許可されており、今後はバンダービルト大以外も使用していくという。
気になるのは、今後メジャーリーグでも導入されるかどうかだろう。これまでも大学野球ではコーチがサインを出すのが一般的だったため、今回の機器導入も選手たちは容易に受け入れられたというが、メジャーでは当然、キャッチャーがサインを出す場合が多い。もしメジャーでも、という形になれば、捕手の指示も伝えられる機器も必要になってくる。

もっとも、ヒューストン・アストロズによる2017年の組織的なサイン盗みが発覚する前から、例えば二塁走者が捕手のサインを盗み見て打者に伝えるなどの“グレー”な行為は常態化していた。それを防ぐためにバッテリーのサインは複雑化し、投球間隔が長くなって試合時間が延びる要因にもなっていた。

もし大学野球で劇的な効果が得られるようであれば、導入へ向けた議論は熱を帯びることになりそうだ。

構成●THE DIGEGT編集部

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