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「俺のチームにいたら指摘する」シャックがアービングの起用法に苦言「勝ちたいなら犠牲は払わないと」<DUNKSHOOT>

アウェーゲーム限定で出場しているアービング(左)についてシャック(右)が苦言を呈した。(C)Getty Images
 ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは今季、新型コロナウイルスのワクチン未接種問題により、シーズン途中から“パートタイム・プレーヤー”としてアウェーゲームにだけ出場している。

 エースのケビン・デュラントがケガで離脱したネッツでは貴重な得点源となっているが、殿堂入りセンターのシャキール・オニール(シャック)は、チームにいい影響をもたらさないと厳しい見解を突きつけている。

 アービングはNBAの中で数少ないワクチン未接種を貫いている選手で、屋内のアリーナでプレーするためにはワクチン接種が必須となるニューヨークでの試合には出場できない。ネッツ首脳陣も一部のアウェーゲームだけ起用することは、彼本来の力は発揮できないとして、開幕からチームに帯同させていなかった。

 しかし、ケガ人や安全衛生プロトコル入りする選手の続出で駒不足になったチーム事情によりアービングの合流が決定。現地時間1月5日に敵地で行なわれたインディアナ・ペイサーズ戦で約7か月ぶりにコートに立った。

 以降、ポートランド、シカゴ、クリーブランド、ワシントン、サンアントニオ、ミネソタでのアウェーゲームに出場。1月13日のブルズ戦こそ9得点に終わったとはいえ、それ以外はすべて20得点以上で、ここまで7試合で平均23.4点、FG成功率50.4%、4.9リバウンド、5.1アシストを記録している。
  そんななか、辛口批評で人気を博すシャックは、自身のポッドキャスト『The Big Podcast』で“パートタイム・プレーヤー”のスタイルにズバリと斬り込んだ。

「チームがどれだけこの状況に耐えられるか、分からない。もしカイリーが俺のチームにいたら、指摘するだろう。アウェーゲームのみのプレーでは、リズムに乗ることはできない。チームというのはコートでともに戦い、議論し、お互いの子どもの誕生パーティーに参加し、ロードではパーティーに行き、秘密を握り、支持し合い、信頼し合うものだ。出たり入ったりする人間とはそれはできない」

 アービングは現状について「フィーリングはいい」と話しているが、すべての試合に出場できない状態では、自身のリズムだけでなく、チームメイトとのケミストリーも最大値は発揮できないと指摘。シャックはワクチン接種を強要するつもりはないとしながらも、優勝したいなら決断が必要な時が来ると説いている。

「彼には彼の立場がある。何をすべきかとか口を出すつもりはない。ただ、俺の経験から言えば、勝ちたいなら犠牲は払わないといけない」

 シャックは昨年12月の時点で「カイリーをプレーさせることは尊重できない。理由もなくパニックになる。(ネッツは上位なのに)まるで第7シードのチームのようだ。彼は必要ない」と、アービングのパートタイム・プレーヤーとしての起用を否定していた。現状のルールに則ったうえでのプレーだけに、アービングとしてはアウェーゲームで自分の力を見せつけるしかないだろう。

構成●ダンクシュート編集部
 

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