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アデトクンボが「納得できなかった」2020年プレーオフを回想「本来の状況でやっていたら、あそこで終わらなかった」<DUNKSHOOT>

アデトクンボ擁するバックスは2020年にリーグ最高成績を残すも、バブル開催のプレーオフはホームコート・アドバンテージがなく、2回戦でヒートに敗れていた。(C)Getty Images
 現地時間1月18日、米メディア『The Athletic』は独自の指標でNBAの歴代ベストプレーヤー75選を発表。4位にミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボをランクさせた。

 211センチのサイズと驚異的な身体能力を兼備するギリシャ出身の万能戦士は、昨季までのキャリア8シーズンでオールスターとオールNBAチームにそれぞれ5度、オールディフェンシブチームにも4度選ばれた攻守兼備のスーパースター。

 2017年にMIP(最も成長した選手)を獲得したことを皮切りに、19、20年にはシーズンMVP、20年にはDPOY(最優秀守備選手)、21年にはオールスターMVPを手にし、バックスを1971年以来となるNBAチャンピオンへ導き、ファイナルMVPにも輝いた。

 昨年10月にはNBAの75周年記念チームに現役では最年少(当時26歳)で名を連ねており、今季もここまで平均28.5点、11.2リバウンド、6.1アシスト、1.0スティール、1.5ブロックと暴れ回っている。

 同メディアにアデトクンボは「20年間プレーしたい。出来ればバックスでその20年間全てをプレーしたいね」と口にし、こう続けていた。

「27歳になったばかりなのに24位に入ったんだから光栄さ。これまでやってきたハードワークが実を結んだってこと。だけど、僕はこれからも前進していく。選手として成長し続けていくし、ゲームを楽しんでいくよ」
  この記事の中で、アデトクンボはNBAキャリアを振り返っているが、本人は19−20シーズンには納得がいっていないようだ。

「僕はイライラした。どうなったかは知っているけど…あの年はオフェンス、ディフェンスの両面で自分のキャリアの中でもベストな年のひとつだったからね」

 このシーズン、アデトクンボはいずれもキャリアハイとなる平均29.5点、13.6リバウンドに加えて5.6アシストを残し、バックスを2シーズン連続となるリーグトップの戦績(56勝17敗/勝率76.7%)へと導いた。

 だが、新型コロナウイルスのパンデミックによって、NBAは20年3月にシーズンを中断。7月末からフロリダ州オーランドのバブル(隔離された施設)で22チームを集めてシーディングゲーム(順位決定戦)を行ない、プレーオフを開催した。

 バックスは1回戦でオーランド・マジックを4勝1敗で下すも、カンファレンス・セミファイナルでマイアミ・ヒートに1勝4敗で敗退。優勝候補の一角と目されていたが、ジミー・バトラー、バム・アデバヨという両輪に加え、ジェイ・クラウダー(現フェニックス・サンズ)を筆頭とする老獪なスイッチディフェンダーたちの前にアデトクンボは不発に終わった。
 「7年目はマイアミ(とのシリーズ)で終わった。アスリートとして言い訳するつもりはない。でも僕は納得できなかった。もし本来の状況でやっていたら、あそこで終わらなかっただろうね。結局のところ、マイアミはバブルチームを作り上げてみせたんだと思う」

 当人がそう語るように、本来、プレーオフのシリーズは両チームのホームで交互に戦うものなのだが、この年はバブル開催だったことから、ホームコート・アドバンテージは皆無だった。「バスケットボールから離れることができなかった。試合に負けてもホテルに戻って、自分たちを倒した相手と会っていたくらいだ。あれじゃ落ち込むよ」とアデトクンボは漏らしていた。
  それでもバックスはこのシーズン終了後にトレードで攻守に秀でたドリュー・ホリデーを獲得。そして昨季のプレーオフ1回戦ではヒートをスウィープ(4戦無敗)でなぎ倒したのだから、優勝へのターニングポイントだったと受け取ることもできる。

 両チームが再びプレーオフの舞台で激突となれば、間違いなく白熱したシリーズへ発展するに違いない。アデトクンボ自身も、喜んでヒートとの対戦に臨むことだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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