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再び勝率5割に後退のレイカーズ。レブロンがウエストブルックとの共存に言及「理解し、前進することが大切」<DUNKSHOOT>

ウエストブルック、レブロンらを擁しながら調子の上がらないレイカーズ。焦らず連携を磨いていく姿勢だ。(C)Getty Images
現地時間12月9日(日本時間10日)、ウエスタン・カンファレンス6位のロサンゼルス・レイカーズは、同4位のメンフィス・グリズリーズと対戦した。

この試合ではレブロン・ジェームズがNBA史上5人目となる通算100回目のトリプルダブルを達成。20得点、10リバウンド、11アシストに4スティール、2ブロックと奮戦した。

さらにアンソニー・デイビスが22得点、8リバウンド、テイレン・ホルトン・タッカーが10得点、5アシストをマーク。もっとも、チームは22ターンオーバーを犯し、95−108で敗戦。今季成績は13勝13敗で再び勝率5割となった。

なかでもビッグ3の1人、ラッセル・ウエストブルックは9得点、6リバウンド、7アシストに6ターンオーバー。出場時の得失点差はチームワーストタイの−16と低調な出来に終わった。

開幕から26試合を終え、レイカーズはケガ人や出場停止処分、新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りなどが重なり、すでに12パターンもの先発ラインナップを試している。レブロンとウエストブルックは14試合をともにプレーしているが、両選手が持ち味を発揮し切れていない印象が残る。
「一緒にプレーするプレーメーカーを理解し、前進することが大切。彼のコートビジョンや考えを理解すること(が大事)だ」

レブロンは10日に『ESPN』へ掲載された記事の中でそう話しており、時間こそかかるものの決して解決できないものではないとの考えを明かした。

指揮官のフランク・ヴォーゲルも、レブロンとウエストブルックの共存に関しては依然として楽観視している。

「あの2人のオープンコートにおけるケミストリーは初日から生まれていた。練習で彼らがどれだけ集中していたかも私は見ていた。オープンコートではもの凄くダイナミックでエキサイティングだし、それを見ることができて本当に楽しいものなんだ」

レブロンは今週、「俺たちはリム近くでショットを打てる機会をもっと作り出したい。それがさらなる得点へとつながる機会になるからだ。でも同時に、ボールを大切に扱わないといけない」と話していたことからも、互いに慎重にプレーしようとしている面もあるのだろう。

開幕前の期待に反し、勝率5割前後からなかなか浮上できないレイカーズ。しかし百戦錬磨のベテラン軍団に焦りはない。彼らはチームが噛み合い始めた中盤戦以降の躍進を見据えているに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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