いよいよWBC開幕!侍ジャパン期待の村上宗隆の打順は4番で確定かそれとも6番か
写真:村上宗隆(西村尚己/アフロ)
3月8日、いよいよWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕する。
大会初日はグループAの2試合(オランダ対キューバ、チャイニーズ・タイペイ対パナマ)となる。
2日目に登場する侍ジャパンには大きな期待が懸かるが、注目の1つとなるのが「村上宗隆の打順」だ。
最後の強化試合では6番を任されホームランを放つ
WBCに向けた侍ジャパンの強化試合では、常に4番を任されてきたのが村上宗隆だ。
史上最年少の三冠王であり、左打者として王貞治氏の記録を抜きシーズン最多本塁打の記録(56本)を持っている。
さらに、史上初となる5打席連続ホームランを実現するなど、23歳にしてすでに超一流選手となっている。
そんな村上は、WBC前の強化試合最終戦で4番ではなく6番を任された。
理由はシンプルで、「絶不調」であるからだ。
2月25日以降の強化試合では、16打数2安打とほとんど快音はなく、代名詞であるホームランも「0」だった。
大谷翔平という存在も村上にとってはプレッシャーになったはずだ。
1974日ぶりの日本凱旋となった3月6日の阪神との強化試合で、大谷はいきなり信じられないレベルのホームランを2本も放ったのだから無理もないだろう。
それまでの自信が揺らぎ、本来の実力が出せない状況となってしまったのだ。
3月7日に行われた強化試合最終戦となるオリックス戦で、栗山監督は村上の打順を変更した。
4番から6番に変えたのだ。
4番には、打率も良く長打も打てる安定型の吉田正尚が抜擢された。
この変更がオリックス戦では完全に吉と出る。
吉田正尚は4打数3安打4打点と大活躍し、村上宗隆も5打数1安打ながら打った瞬間分かる特大ホームランを放った。
栗山監督やチームメイト、そして応援するファンたちが待ち望んだ待望の1本がついに出たのだ。
WBC本番も村上は6番か、それとも4番に戻すのか
村上の復調は非常に明るい材料だが、これで難しくなったのが「村上の打順を何番にするのか」といった問題だろう。
「一歩ずつ感覚も良くなっている」
「1本打ててちょっとホッとした」
「このチームで4番を打ちたい気持ちもある」
「6番に打順が下がり悔しい気持ちもある」
このように、村上自身の調子は上向きであり、4番に対する気持ちも強いため、本番で打順を4番に戻す選択肢もあるだろう。
ただし、6番であるがゆえに過度なプレッシャーがかからず肩の力を抜いて打席に入れるのも確かだ。
大谷翔平や吉田正尚、岡本和真といった強打者が多いことから、4番でなければならない訳でもない。
村上を度の打順にするかによって、侍ジャパンの運命が大きく変わる可能性もあることから、栗山監督は大会期間中、頭を悩ませることになるだろう。
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