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ポスト又吉となりえるか?新加入の岩嵜翔、石森大誠がシート打撃初登板で好投

新加入の岩嵜は、「いい時間を過ごせている」とキャンプでの手ごたえを語った。写真:岩国誠
今季、ソフトバンクから新加入となった中日・岩嵜翔投手と、ドラフト3位ルーキー・石森大誠投手が25日、シート打撃に登板。今季初めてとなる打者との対戦で、それぞれ好投を見せ、順調な仕上がりぶりをアピールした。

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最終日を迎えた中日・北谷キャンプ。久しぶりに太陽が顔をのぞかせ、強い日差しが照りつけるマウンドに、まずはプロ15年目のベテラン・岩嵜が上った。

「まずは打者を相手に、実戦形式で投げられたので良かったと思います。集中して、やることはできていますし、すごくやりやすい環境でやらせてもらっています。ちょっと痛めたこともありましたが、それ以外はいい時間を過ごせていると思います」

10打席の対戦で、内野ゴロ6、フライ3、安打性1本。一時は首の張りで別メニューとなっていたが、上々の初登板となった。

「ストレートがある程度、まとまっていたのはいい部分でしたが、もう少しファウルを取らないといけないと投げながら思いました。(変化球も)打者を詰まらせることはできていましたが、コントロールミスもあっての結果だったので、納得のいくボールは2、3球あったかなというくらい。もう少しかなと思います」

最後の打者となった石川昂弥には、捕手を努めた桂依央利を交えて、あるボールについて確認をした。

「最後、石川の打席は、今まで投げていたカット系のボールでセンターフライだったんですが、前の打席では、斜めやや真下へのスライダーを投げた(結果は三塁ゴロ)ので、どちらが対応しやすいか、バッターとしての感想をもらいました。『センターフライのカット系のボールの方が合わせやすい』と、話してくれました」
岩嵜がこのキャンプで、新たな武器とするべく取り組んでいるスライダー。本人の中では納得いくボールはまだ少ないというが、こうして確認しながら、今後も精度を上げていくつもりだ。

そして、先発候補の梅津晃大を挟んで、もうひとりの新加入、ドラフト3位ルーキー・石森大誠もシート打撃に登板。プロ初となった打者相手の投球は、6打席で1安打2三振。こちらも好投を見せた。

「少し緊張もあったんですが、ここが自分を見せる場所。思い通りにはいかなかったですが、いい球もあったので、これからもどんどんそういう球を増やしていきたいと思います」

緊張が力みにつながり、制球が定まらずにワンバウンドのボールも散見した。しかし、4打席目で対戦した同期入団のドラフト2位・鵜飼航丞には、フルカウントから低めのストレートで見逃し三振。自らの武器はしっかりと首脳陣に見せつけた。

「(見逃し三振は)上半身と下半身のバランスが、しっかりと合った時のボールでした。去年は常に投げられていたので、ブルペンでもう1回、その感覚をしっかり取り戻して、今後につなげたいと思います」

緊張の初登板を終えた直後、落合英二ヘッド兼投手コーチから、こんな言葉をかけられた。

「『顔が固いよ』と言われました。自分の中では、結構楽しんで投げていたつもりなんですが『もっと楽しんで投げろ』と。『試合ではそういうわけにはいかないけど、そういう気持ちの余裕を持って投げろ』と、言っていただきました。まだ、固くなってしまう部分もあるので、マウンドに馴染んで、しっかりと試合で投げられるように、頑張っていきたいと思います」

昨年まで、中日のリリーフ陣を支えてきた又吉克樹はFAでチームを離れた。今季、新たに加わった2人の投手は、その穴を埋め、ブルペンを支える存在となれるか。いよいよスタートするオープン戦での投球に注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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