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ロッテのドラ2ルーキー池田来翔が3安打&好守連発!井口監督「守備を含めていい活躍」

アピールに成功した池田だが、「次の試合からは初球から手を出していって、ヒットが打てればいい」と課題も見つけた。写真:岩国誠
ロッテのドラフト2位ルーキー・池田来翔が2月17日、巨人との練習試合に「1番・二塁」で先発出場。プロ初安打を含む3安打。守備でも好プレーを連発し、攻守で輝きを放った。

前回のデビュー戦は4打席無安打だったが、この日は第1打席から猛アピール。2球で追い込まれながらも、粘ってフルカウントに持ち込み8球目。巨人先発・高橋優貴のストレートを強振すると、打球は左中間を真っ二つに破った。長打確実の当たりだったが、雨で緩くなっていたグラウンドに足を取られ、一、二塁間でスリップ。ヘルメットが派手に飛んだが、ケガすることなく一塁へと戻った。

「ツーベースを打っていたのに、一塁を回ったところで滑ってコケてしまいました」

待望の初安打。しかし池田は、まず反省点を口にした。

「初球から打ちに行こうという気持ちで打席に入ったのですが、(打席に入ると)プロのピッチャーの球の質やキレに負けて、初球を見逃す部分もあった。ヒットが出たことは良かったんですが、次の試合からは初球から手を出していって、ヒットが打てればいいかなと思います」

前回の楽天戦では、結果こそ出なかったものの4打席全てで、ファーストストライクをスウィングしていたが、この日は2度、ファーストストライクを見逃している。いずれも球種はストレート。そこにしっかり反応していくことを、次回以降の課題にあげた。

その後、5回表には2019年ドラフト1位・堀田賢慎から右安打。6回表には去年一軍で47試合に登板している左腕・大江竜聖から左安打。いずれも追い込まれていながら、ストレートに振り負けず、結果へとつなげた。
チームには不動のリードオフマン・荻野貴司がいるが、この日の3安打のうち、2本はイニングの先頭で放ったもの。リードオフマンとしての役割を十分に果たしたと言えよう。そんなルーキーを、起用した井口監督はどう見たのか。

「ああやって追い込まれても、しっかり追っつけながらコンパクトに打てるバッター。そんなに大きな波はなさそうかな。守備も含めて、非常にいい活躍だったと思いますし、彼のアグレッシブさが、いい形で出ていると思います」

打撃だけではなく、指揮官は守備面も評価。この日、飛び出した2つのファインプレーは、球場のファンを唸らせた。

まずは2回裏。5番・岸田行倫の放った一、二塁間への強烈な打球を横っとびで抑え、素早く一塁へ送球。今季初登板となった先発・本前郁也を守りで援護すると、4回裏2死一塁では、6番・石川慎吾の放った中堅へ抜けようかという打球にも素早く反応。抜けていれば窮地を迎えていた同期・廣畑敦也を救った。

攻守に渡り大活躍の池田だが、正二塁手には中村奨吾が鎮座する。井口監督にとっては、嬉しい悩みといったところだが、今後の起用はどうなるのだろうか。

「この沖縄では、基本的にフルで出ると思います。今後、奨吾とかが合流してくればサードとか、いろいろ彼の可能性を広げていきたいなと思います」

三塁だけでなく遊撃を含めると、池田と同学年の安田尚憲や、藤岡裕大、エチェバリア、そして今年こそはと奮起を誓う平沢大河と、激しいポジション争いが予想される。アピールを続けるドラフト2位ルーキーの存在は、頂点を目指すチームにとって、この先も大きな起爆剤となりそうだ。

取材・文●岩国誠

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