「史上最高の友人関係だ!」カーショウとスーパーボウル制覇QBは小学校からチームメイト。ともに”勝利の使者”に
たった1日でオリンピックやサッカーW杯以上の経済効果と言われるスーパーボウル。現地時間2月13日、第56回スーパーボウルが行なわれ、ロサンゼルス・ラムズとシンシナティ・ベンガルズが相まみえた。
地元開催となったラムズを応援しようと、LA市民だけでなく、地元ロサンゼルス・レイカーズに所属の、史上最高のバスケット選手と言われるレブロン・ジェームズをはじめ数々のセレブリティの姿があった。とりわけメディアやSNSが沸いたのが、“元LA”のある男がコールされた時だった。
クレイトン・カーショウ。ロサンゼルス・ドジャースの大エースとして活躍した、サイ・ヤング賞3回の大投手だ。現在フリー・エージェントとして去就が決まっていない左腕だが、もちろん場内が沸いたのはドジャースの黄金時代を築き、2020年に世界一に導いた功績の面も大きい。そして同時に、カーショウはラムズとも縁があったのだ。
【画像】カーショウとスタッフォード、若き日のチームメイト時代がこれだ! 実は、ラムズのQB(クオーターバック)を務めているマシュー・スタッフォードとカーショウは、小学校の時に同じリトルリーグに所属し、高校時代にバッテリーを組んだこともある仲。今でも家族ぐるみで仲が良く、お互いの試合を応援する姿もよくテレビで捉えられている。
中でもドジャースが頂点に立った2020年ワールドシリーズ第6戦、スタッフォードは"親友"の栄光の瞬間を見ようと観戦。無事にその笑顔を見届けることができた。今回は、カーショウが逆の立場で応援に来たというわけだ。
両者の関係性については各種メディアが報じ、「史上最高の友人関係」(『LA Times』)「各分野のトップ・アスリートが同じチームとかどうなってるの?!」(『The Athletic』)と改めて驚いている。そして、何より凄いのが、ともに"勝利の使者"になったことだ。
ラムズは序盤はリードするも、中盤からベンガルズにモメンタムが渡り、最終盤まで16対20と劣勢だった。しかし、残り1分26秒で逆転のTD。最後は自慢のディフェンス陣が見事なシャットダウンで23対20で勝利している。
スタッフォードは以前、「ラッキーナンバーが13」だと言っていた。実はカーショウがワールドチャンピオンになったのはメジャー13年目のこと。そして、スタッフォードが初のスーパーボウルに立ったシーズンもNFL13年目。「13には何かあると思うんだ」。見事、最高の親友同士が13年目で悲願を成し遂げたのだ。
構成●THE DIGEST編集部
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