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魅惑のマン振り!楽天期待のドラ2捕手・安田悠馬が日ハム戦でプロ初安打初打点

期待の安田が日本ハムとの対外戦でアピールした。写真:岩国誠
 楽天期待のルーキー、ドラフト2位の安田悠馬が2月13日、日本ハムとの練習試合に5番・捕手で出場。8回に待望の初安打となる適時二塁打を放った。

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 前日の阪神戦、途中出場で実戦デビュー。1打数ノーヒットと結果は出せなかった安田だが、この日も出だしは、プロの洗礼を浴びた。

 1回裏、1アウト一、二塁とチャンスで迎えた第1打席。相手は日本ハムの2019年ドラフト1位左腕・河野竜生。去年一軍で40試合に登板している。カーブ、カットボールと変化球2球で追い込まれると、フルカウントから最後も外角いっぱいのカットボールで見逃し三振。ストライクの判定に一瞬驚き、天を仰いだ。

「(河野投手は)やっぱり一軍のピッチャーだったので、変化球も真っ直ぐもキレがあった。すごいと思いました」

 素直に脱帽したドラ2ルーキー。4回裏の第2打席は2人目・玉井大翔と対戦。今度は1ストライクから、外のチェンジアップにタイミングを外された。バットの先で引っかけてしまった打球で、結果は投ゴロ。ベンチに戻ると石井一久監督から、こんな言葉をかけられた。

「『自分のスイングをしてきなさい』と言われました。フルスイングでやってこいと。(3打席目からは)それを意識してやりました」
  意識が変わった6回裏の第3打席。左腕・福田俊との対戦では、1ボールからの2球目、真ん中高めのストレートを豪快にフルスイング。バットはボールに当たらなかったが、スタンドをどよめかせた。さらに5球目、低めのスライダーにもフルスイングで食らいつきファウル。最後はスライダーで空振り三振、これももちろんフルスイング。自らの持ち味を貫き通した。

 第3打席が終わった後、辰己涼介から「左中間方向に打っていった方がいい」とアドバイスを受けた。迎えた8回裏の第4打席、「さあ行け!ヤス!」と、先輩たちの声がドラ2ルーキーの背中を押す。右のサイドスロー・鈴木健矢が、2ボールから投じたアウトローのストレートをフルスイング。左中間を破る適時二塁打。練習試合ながら、プロ初安打で初打点をあげた。

「(バットの)先っちょに当たって、音も悪かった。鈍い音をしていたので、ベストヒットではなかったんですが、とりあえず1本出たので嬉しかったです」

 この日は、捕手としてもきっちり仕事をこなした。先発投手・高田孝一とは、前日のうちに自ら申し出て10分程のミーティングを敢行。投手の考えを尊重した上で、ストレート主体のピッチングをサポート。受けてもらった高田は「あいつ、体がデカくて的もでかいので、思い切って投げられました」と、投げやすさを感じていた。

 2回表には、前日に続いての盗塁阻止で強肩ぶりをアピール。石井監督は「(打撃は)逆方向へ大きな打球を打てるのが彼の特徴で、その辺は見えました。守備もしっかりとスローイングできていましたし、キャッチャーとしての役割を果たしてくれていました」と、攻守に渡っての活躍を評価した。

「やはり結果を出していくことも、もちろんですが、しっかり自分のスイングができるように頑張りたいです」

 ベテラン炭谷銀仁朗、2軍で調整中の太田光、この日2安打を放った7年目・堀内謙伍など、正捕手獲りへのライバルは多い。打てる捕手として期待も大きい安田悠馬、魅力溢れるフルスイングを武器に、今後もアピールを続けていく。

取材・文●岩国誠

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