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エンジェルスは30球団中29位、マリナーズは1位——2022年マイナー組織充実度ランキングが意味するもの<SLUGGER>

ロドリゲス(右)ら豊富な若手有望株の台頭で意気上がるマリナーズに対し、大谷(左)を擁するエンジェルスの見通しは暗い。(C)Getty Images
 現地時間2月4日、米老舗誌『Baseball America』(BA)のweb版が、2022年度のマイナー組織充実度ランキングを発表した。1位にマリナーズが選ばれた一方で、同じア・リーグ西地区に所属するエンジェルスは29位にとどまった。

 MLBではマイナー組織の充実度が、そのまま未来の成功に直結すると言っても過言ではない。16年以降の『BA』のランキングで1位になったチームをまとめると、以下のようになる。

2016年:ドジャース 
2017年:ブレーブス
2018年:ブレーブス
2019年:レイズ
2020年:レイズ
2021年:レイズ

 いずれの球団も過去3年連続でプレーオフに進出。ドジャースは20年、ブレーブスは21年に世界一を達成しており、レイズも20年にリーグ優勝を果たしている。

 マリナーズでは、昨夏の東京五輪にドミニカ代表として出場したスラッガーのフリオ・ロドリゲスや、俊足好打の遊撃手ノエルビ・マーテイ、本格派右腕のエマーソン・ハンコックらがプロスペクトとして高い評価を集めている。しかも、走攻守三拍子揃った外野手のジャレッド・ケルニックと、長身のエース候補ローガン・ギルバートは、昨シーズンにメジャーデビュー済み。今後、彼らがまとまって力を発揮すれば、球団史上初の世界一も視界に入ってくる。
 
 若手有望株が多い球団が輝かしい未来が約束されたも同然なら、もちろんその逆もしかりだ。

 エンジェルスがマイク・トラウト、大谷翔平というスーパースターを擁していながら6年連続負け越しと低迷しているのも、端的に言えばマイナー組織が弱いことが最大の要因だ。事実、同誌のランキングでは、16~17年に2年連続30球団中ワーストに沈んでいる。19年に12位まで上がったものの、その後に続くプロスペクトがなかなか出てこず、今回再び大きなランクダウンとなった。

 1位と29位――。同地区のライバルでもあるマリナーズとの差は、かなり重く受け止める必要がある。そもそもエンジェルスは、昨季の成績からしてマリナーズの後塵を拝しているのだ。そのうえ、今後数年にメジャーへ上がってくる若手有望株のクオリティでも大きく遅れを取っている。この状況で、勝てるチームの創出はかなりの困難が伴う。

 昨年9月、チームが低迷するなか、大谷の「勝ちたいという気持ちが強い」という発言が関係者を慌てさせた。ファンも大谷やトラウトがプレーオフで活躍する姿を見たいに違いないが、現状は厳しい。エンジェルスにいる限り、大谷はプレーオフに出られないままなのだろうか。

構成●SLUGGER編集部

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