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「呆れた言い訳だ」伊藤大海の“ロジン問題”が韓国で物議!「打者の視界を白い粉で曇らせた」<2021百選>

気迫のこもったピッチングで流れを呼び込んだ伊藤。その快投に韓国側からクレームが入っている。(C)Getty Images
 2021年のスポーツ界における印象的なシーンを『THE DIGEST』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、東京五輪の野球で波紋を呼んだロジン問題だ。汗でボールが滑るのを防ぐため同粉末を多くつけた伊藤大海に対戦相手の韓国は——。

記事初掲載:2021年8月6日

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 日本の若き右腕のピッチングが物議を醸している。

 事の発端となったのは、8月4日に行なわれた東京五輪・野球の準決勝の韓国戦。7回から3番手として登板したの伊藤大海(日本ハム)のピッチングだった。

 まさにエンジン全開といった様子で快調に飛ばした右腕に対し、韓国ベンチは「ロジン(滑り止め)をつけ過ぎてボールが見えない」(試合後の伊藤コメント)と主審にクレームを入れ、試合を中断させた。

 決して故意ではなかった。それは試合後に「僕は手汗が凄く出るのでロジンを沢山触ります。万が一、滑って抜けたボールが打者に当たってしまう方がよっぽど危険でルール的にはフェアだと考えています」という伊藤のツイートからも理解できる。

 しかし、訴えが認められなかった韓国側にとって、フラストレーションの溜まるシーンだったのは言うまでもない。試合後も23歳の大卒ルーキーのピッチングは問題視され続けている。
 
 韓国メディア『My Daily』は、「打者の視界を白い粉で曇らせる投球は正々堂々としたものではない。『自分はたくさん汗をかくから』という伊藤の主張も呆れた言い訳だ」と批判。さらに、韓国プロ野球の審判員の見解を基に、次のように続けた。

「明らかな違反である。ロジンは、指先を叩いたり、ユニホームで拭ったり、口でなめるなどしてなくしてから投げることが通常の使用方法だ。しかし、伊藤の投球時を見ると、過度にロジンを手にすり込み、ボールをリリースする瞬間も指に多く付いているため散ってしまいボールの周りが白くぼやけて打者が混乱を引き起こす可能性があった」

 伊藤自身は先述のツイートで「打者が見えづらいのであれば、一度、ユニホームで粉を叩くなど、投手側の配慮も必要だと思いました」という意見も発信している。だが、金メダル獲得に失敗したショックも抱えている韓国メディアでは、23歳の日本人右腕に対する問題は尾を引きそうな気配だ。

構成●THE DIGEST編集部

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