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テニス選手が苦労する洗濯。ドバイのランドリーサービスに感激!【日比万葉のプロ活動話】<SMASH>

16時間かけてドバイの大会に出場した日比万葉。右下は開催中の「Dubai Expo 2020」のパスポート。写真:本人提供
 2021年11月の大会結果は、ITFテニス大会 $100,000+H「Dubai」本戦ベスト16でした。

 最近は旅行者も増え、空港に出発3時間前に着いても結構ギリギリ。飛行機もほぼ満席でしたが、運よく隣の真ん中席は空いていたので、助かりました。

 なんと、ロスアンジェルスからドバイまでは直行便で16時間。気が遠くなります。私が乗ったことある飛行機では一番長いです。気になったので、現在一番長い飛行機を検索したら、1位がニューヨークからシンガポール行き、18時間40分でした。結構惜しい!

 ドバイは、今年の1月に全豪オープンの予選が行なわれたので、今年2回目。会場は別の場所で、今回はビーチ沿いのリゾート。この時期、朝晩はちょうどいい気温で、昼間は結構暑くなります。雨も降らないので、テニスの大会をするにはとてもいい環境でした。

 試合は、1回戦フルセット勝ち、2回戦ストレート負け。先月膝を痛めてからの最初の試合で不安もありましたが、1回戦突破できて良かったです。ですが残念ながら、また試合後に痛みが戻ってきてしまったので、今も治療とリハビリ中です。全豪に間に合うように頑張っています。

 ちょうどDubai Expo 2020が行なわれていたので、行ってきました。初めての万博で、とても興味深かったです。日本パビリオンは90分待ちだったので、諦めてしまいましたが、他の国もたくさん見られて、良い経験になりました。2025年の万博は大阪で開かれるので、とても楽しみです!

 これが今年の最後の遠征となりました。今年もたくさんの応援どうもありがとうございました。来年もたくさんの場所でいいプレーができるように頑張ります!
  ~遠征エピソード・洗濯運~
 大会中にいつも困るのが洗濯です。テニス選手は1日に何度も着替えるので、洗濯の量がとても多いのです。WTAツアーやグランドスラムなら、大会に洗濯を預ければ、やってもらえます。ただ、試合一日前とかにしか始まらないので、困る時はあります。

 ITF大会では自分で洗濯をしなければなりません。ホテルにコインランドリーがあれば最高です! 残念ながら必ずあるわけでもありません。日本ではホテルの中になくても、近い場所にコインランドリー屋さんがあったりするので助かります。

 外国にはコインランドリーがないところがほとんどです。ホテルに預けるととんでもない値段になります。今回もしホテルのランドリーサービスを利用したら、いくらになるか試算してみました。ドバイで2日間の練習日の洗濯量で約1万円。これはさすがに悲しくなる値段でした。

 残された手段は手洗いかランドリー屋さんを探すか。歩いて30分ぐらいのところにランドリー屋さんを見つけたので行ってみました。ドバイのランドリー屋さんの多くがなんとスーパーの中にあります。そして訪ねてみると、無料でピックアップとデリバリーもしていると。これは素晴らしい! そして値段も安い! 

 そこに頼むことになり、2日に1回、ホテルに洗濯をピックアップしてもらい、次の日に配達してもらいました。試合後に洗濯を手洗いしていることを想像すると、なんと素晴らしいサービスなんだろうと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。来年の遠征先でも洗濯運がついてますように。

文●日比万葉
協力・選手に関するお問合せ●株式会社グラムスリー

◆日比万葉/ヒビマヨ
1996年4月3日生まれ。大阪府出身、右利き、片手バックハンド。2歳から米国カリフォルニアで育ち5歳からテニスを始める。サーブ&ボレーも駆使するオールラウンドプレーヤー。2015年全米、2021年全豪で本戦出場。WTAキャリアハイ157位(2020年2月3日)。インスタグラム@mayohibi

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