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「かっこよくないですか?」 木下彩が米国で日本ツアーのポイント大量ゲット 後半出場権獲得へ!

ペブルビーチで躍動した木下彩。実り多き4日間を終えた。(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 最終日◇9日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

生まれてはじめての海外渡航は、実り多きものになった。大会最終日を2バーディ・2ボギーで回り、トータル4オーバーの13位タイに入った木下彩は、うれしさいっぱいの笑顔で4日間を終えた。「90点か95点かな」という海外メジャーの採点は、もちろん高得点だ。

「今日はスコアだけ気にしてやりました」と順位のことは頭に入れずにプレー。アンダーパーを目指したいと話していたラウンドは、パープレーで18番に入った。決めれば連日の1アンダーという3メートル弱のバーディパット。これをカップに沈めることができずに悔しさをあらわにする。「またアンダーパーで回ったぞって言いたかったんですけど(笑)」と目標達成ならずも、決勝ラウンドを1アンダーで回れたのは見事としか言いようがない。

終わってみれば畑岡奈紗、古江彩佳に次ぐ日本勢3番手。10位以内なら来年大会の出場権も得られたという惜しい結果だが、「耐えていたし、ラッキーもあったし、本当に最後だけ悔しい。でも、まあいいかな(笑)」と初メジャーの戦いは、不調のため失いかけていた自信を取り戻す戦いになった。

今回の結果で16万7641ドル(約2400万円)を獲得。さらに大きいのが、結果が国内ツアーのポイントランキングにも反映されること。現在のメルセデス・ランキングは67.45ポイントで93位だが、今回は112ポイントが加算されるため、ランキング50位台にジャンプアップ予定。これにより、第2回リランキングも突破が確実で、後半戦はすべての試合に出場が可能になる。「結構でかいじゃないですか。いえーい(笑)」と、米国で日本の出場権を得るという離れ業をやってのけた。

「こんなかっこいいことないですよね」とおどけるが、ペブルビーチで得たものは賞金やポイントだけではない。日本で役に立つかは別として、難コースでの状況判断、テクニックといったものはステップアップにつながる部分。「すごくいい大会でした」と自信を手土産に、日本で米国仕込みの技を披露する。(文・高桑均)

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