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推しネクストヒロイン・政田夢乃にインタビュー「関西には一般道で行ったことあります(笑)」

北海道出身のプラチナ世代・政田夢乃(撮影:ALBA)

2023年は全15戦が予定されているマイナビネクストヒロインゴルフツアー。このツアーは、将来JLPGAツアーで活躍することを目指す、プロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。4月6日に始まる今季開幕戦「マイナビカップ」を前に、活躍必須の推しヒロインを紹介しよう。

今回は、昨季マイナビポイントランキング2位の政田夢乃にインタビュー。昨年、政田は優勝はなかったものの、全試合出場(計11試合)し2位が2回、トップ10回数が6回と安定したゴルフを見せた。
 
北海道出身の00年生まれで、米女子ツアーに参戦する古江彩佳や日本女子ツアーで活躍する吉田優利、西村優菜らと同じプラチナ世代。目前の目標はプロテスト合格だ。
 
■昨年を振り返ると
 
「試合などたくさんの経験をすることができて、一昨年よりもレベルアップできた1年だったと思います。ネクストヒロインツアーで優勝できなかったのは悔しかったですが、全試合出させてもらえて結構上位にいける試合もあったのでよかったです」と、政田。
 
「一昨年から去年にかけてショットの練習を集中してやってきました。精度が上がった分、バーディにつながることが多くなったので、よかったなと思っています」と、練習の成果に手応えを感じている様子。
 
今後の課題については、「雨や風の悪天候によって、スコアが左右されているなと気づきました。今年はそこをレベルアップできたらいいなと思っています。状況に応じて対応できるように、低い球を打つ練習をしています。実際にラウンドでイメージどおりの球が打てるようになるには、どうすればいいのかみたいなことを考えながら練習しています」と、今年のプロテスト合格に向けての取り組みはすでに始まっていた。
 
■北海道から単身で関東に来たときは苦労した
 
ゴルフのよりよい環境を求めて、政田は地元・北海道から千葉に移り住んでいる。自身のレベル向上のためではあるが、一人暮らしに苦労することも多い。
 
「環境を変えるときは苦労しました。こっちに来て一人暮らしを始めて、全部自分でするのは大変だなって。家族や地元の友達の存在はすごく大きいことも感じました。できれば札幌に戻りたい気持ちもあったりします」と、本音を漏らす。
 
試合会場への移動も、自ら車を運転している政田。だが運手は苦にならないようで、こんなエピソードも。
 
「2年前ぐらいです。交通費削減と思って、関西に高速を使わず一般道で行ったことあります(笑)。10時間以上かかりました」
 
千葉から500km以上ある距離を車で移動したという。10時間以上運転できる根性がすごい。
 
北海道と関東のゴルフ場の違いについては、「北海道はスループレーが基本です。午前スタートと午後スタートで分かれているんですけど、ご飯を食べる休憩時間はないんですよ。なので午前中にラウンドをして午後は練習をしたり、2ラウンドすることもよくあるので、ラウンド量はこっち(関東)のほうが少ないと思いました」と、話す。
 
政田はスポンサー契約を結んでいる株式会社ACNが運営する「ACN GOLF RANGE水道橋」で練習をしている。完全プライベート個室の広い部屋にある打席には、高機能シミュレーターが完備されており、「ラウンド練習もできるし、地面も動くので傾斜の練習もできるのですごくいいです。実は私は小学1年から高校3年まで室内練習場がメインで練習してきているんです。室内練習場は好きなので、今の環境は嬉しいです」と、話していた。
 
今年のネクストヒロインツアーの目標は、「優勝です」と力強く言い切る。優勝にこだわる理由については「1回優勝したときに、達成感を感じました。頑張ってきたことが間違っていなかったという確認ができるし、自信につながる」と話す。その自信をプロテスト合格につなげたいのだ。
 
政田が見せる成長が楽しみだ。政田の今季初戦は4月6日に始まるマイナビネクストヒロインゴルフツアー今季開幕戦、「マイナビカップ」の予定だ。(取材・文/高木彩音)

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