史上最長の2時間プレーオフを制し号泣 遅れてきた黄金世代、母への思いがあふれた初V【2022年涙のワケ】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
死闘のすえにつかんだ栄冠だった(撮影:鈴木祥)
新型コロナウイルスの影響がまだ残るなか、国内男女ツアーは2022年のシーズンが終了。今年も“初優勝”、“復活V”などの見出しが踊り、印象的なシーンの数々が人々の心を打った。それを彩ったのが選手たちが流した涙。さまざまな理由が背景にあったこの涙にスポットライトを当て、シーズンを振り返ってみよう。
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6ホールにおよぶプレーオフを制し、植竹希望が大粒の涙をこぼした。優勝を決めたパットがカップに沈んだ瞬間、花粉症対策でつけていたマスクをとり、頬を伝った涙が18番グリーンを濡らした。
4月の「KKT杯バンテリンレディス」は国内ツアー史上最長の2時間というプレーオフのすえに勝者が決まった。激闘を終えての心境は「長かった」。ようやく果たした初優勝。2時間の死闘。安堵感、喜びなどさまざまな感情が一気に湧き出た瞬間だった。
1998年度生まれの植竹は2017年のプロテストに一発合格を果たした。渋野日向子、畑岡奈紗、勝みなみ、小祝さくら、原英莉花ら“黄金世代”の同学年がめざましい活躍を国内外で見せるなかで、植竹はもがいていた。19年までレギュラーツアーでの獲得賞金は“ゼロ”。「悔しい気持ちが強かった」と同い年の活躍は刺激にもなっていたが、歯がゆい気持ちが大きかった。
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