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元虎戦士との再会が話題に! トレードでヤンキースからやってきた長距離砲は元女房役だった「彼は情熱的な選手だ」

パドレスの中継ぎとして活躍しているジョンソン(左)。そんな右腕とヤンキースからトレードでやってきたボイト(右)は、アマチュア時代からお互いを知る間柄だった。(C)Getty Images
現地時間3月10日に急転直下で99日間のロックアウトが終了したMLB。膠着状態となっていたFA(フリーエージェント)市場も動き出し、各球団は4月7日(現地時間)の開幕に向け、ロースター調整を続けている。
【動画】あのピッチングニンジャも絶賛! 元阪神ジョンソンのパワーカーブ

3月20日には、サンディエゴ・パドレスとニューヨーク・ヤンキースの間で、大物と若手有望株のトレードが成立した。

2020年ドラフト1巡目(全体34位)で獲得し、球団のプロスペクトランキングで8位に属していた右腕ジャスティン・ラングを放出したパドレス。一方でヤンキースは、新型コロナウイルスの感染拡大による短縮シーズンとなった2020年にアメリカン・リーグの本塁打王となったルーク・ボイトを交換要員に出している。

パドレスにとっては待望の補強だ。このオフは、ニック・マルティネス(前ソフトバンク)やロベルト・スアレス(前阪神)と獲得した一方で、狙いを絞ったバットマンのテコ入れにはことごとく失敗。広島からのポスティングを宣言していた鈴木誠也(現シカゴ・カブス)との交渉も破談していた。

ようやく手中に収めたパワーヒッターは、打線に厚みをもたらしうる存在である。2020~21年の計124試合で33本のホームランを記録。ペースにして12.9打数に1本という高水準。今季からナショナル・リーグでDH制が導入される点を考慮しても理にかなった補強と言える。
そんななかでボイトと日本でも馴染みのある投手との意外な関係が明らかになった。2019年に阪神で活躍し、翌年からパドレスでプレーしているピアース・ジョンソンとのそれである。

2013年のドラフトで全体665位から這い上がったボイト。そんな苦労人と元NPB投手は、ミズーリ州立大学時代にバッテリーを組んでいたのだ。この関係について報じた米メディア『The Athletic』のデニス・リン記者は、「彼は本当に僕らを救ってくれた」と当時を振り返るジョンソンのコメントを紹介している。

「ルークはただ勝ちに飢えた情熱的な選手だった。僕らのチームを本当に牽引する存在だったんだ。でも、それこそ、このパドレスが必要とするものだと思う。彼が厳しい優勝争いに何をもたらすかを考えてワクワクしているよ」

ボイトはMLBで捕手を務めた経験がなく、ふたたびバッテリーを組む可能性はゼロに近い。しかし、両雄がパドレスの16年ぶりの地区優勝に貢献できるのかを興味深く見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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