石川遼の【急ごしらえ・ブラッシー】撮った! ネック鉛ドライバーとどっちを使う?
接着式の『ROGUE』3+を、0.25インチ長く組んで2W(ブラッシー)化!(撮影:鈴木祥)
<[石川遼]()が復調に向けてある決断を下す可能性が出てきた。これまでこだわってきたドライバー中心のコース攻略を変更する考えを示唆したのだ。
先週の予選落ちの後に「スイング中にフェースがどこを向いているのか分からない。真っすぐいっても“たまたま”の感覚で、ドライバーと3Wで長さも1.5インチしか変わらないのに、3Wでは打ったことが無いようなミスショットがドライバーで簡単に出る。クラブの重心距離が関係するのかも…」と深い悩みを口にしていた。
そして、明けた今週。ドライバー不調の仮説を突き止めるため、今週はロフト12度の変形3番ウッド、いわゆる“ブラッシー”を急ごしらえした。画像のように、キャロウェイ『ROGUE』の3+(ロフト13.5°)をシャフトの挿し方でリアルロフトを減らし、0.25インチ長くしたものだ。
そして、夕方は練習場でもネック周りに鉛を貼って重心距離を短くした『XR16』ドライバーと、ブラッシーの打ち込みを重ねた。中でも鉛を貼ったドライバーには即、手応えを口にしていた。「全然違う。ドライバーの方がフェースの向きが分かる」といい、今日も鉛を貼ったドライバーを軸にコース戦略を最終確認している。
ブラッシーか、鉛ドライバーか。過去には倉本昌弘がドライバーを抜いてぶっちぎりの勝利をはたした例もあり、現在もドライバーを入れていてもほとんど使わない、アリヤ・ジュタヌガーンや、ヘンリック・ステンソンの例もある。
問題があるならば、使わなければいい。この割り切りを冷静に断行できるか? それとも、これまでのスタイルに固執し、痛みと伴に改革に向かうのか。明日からの予選では、松山英樹、星野陸也というドライバー巧者とのラウンドとなる。仮に、彼らにドライバー抜きで伍して戦えるならば、それはそれで石川の答えが一定方向で明らかになることになるが…。
Text/Mikiro Nagaoka
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