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三菱ケミカル『ディアマナPD』、9月10日デビュー。新設計で「どんな重さ・硬さでも振れる」

三菱ケミカル『ディアマナPD』、9月10日デビュー。カラーは黒とグレーの中間(撮影:ALBA)

8日、都内練習場にて、[ディアマナ]()第5世代の『TB』に続く2作目となる。

「2021年9月、三菱ケミカルは『Diamana PD』シリーズを発売いたします。安定感と飛距離の両立をテーマに“先進材料と開発技術”によって飛距離性能を追求。最新クラブトレンドを踏まえ、最大飛距離を狙いながら、スムーズな振り抜きとインパクト時の安定したシャフト挙動を両立。先端剛性を高めることによりアマチュアゴルファーの打点のばらつきをサポート。

スムーズな振り抜きとダイヤモンドのように強靭な先端剛性の両立を果たしたこれまでにない新設計のDiamanaです。さらに新世代の共通コンセプトである重量・バット径の最適化を図り、あらゆるスペックでも一貫したフィーリング・性能を実現。より精密で的確なフィッティングを可能とします。デザインもダイヤモンドの輝きを想起させるIP仕上げ。高級感のあるシックなコスメティックが光ります」(同社広報)

昨年発売の『TB』もそうだが、第5世代は40〜80g台スペックのバット径差を大幅に縮小し、重量帯違い、フレックス違いによる性能やフィーリングの違和感を最少化。ドライバーからFWのより円滑なセットアップが可能となる。この部分は『PD』でもさらに強化された。また「第4世代の『ディアマナDF』の【安定感を飛距離に】というテーマを先進材料と開発技術によって発展(Progress)させたモデル」との頭文字から、『DF』に頭文字を足す形で『PD』と名付けた。そして『DF』にはなかった40g台(R2,R,SR,S,X)や50g台に「TX」を追加するなど、『TB』同様、新世代は打ち手に応じてきめ細かなフィッティングを可能にしている。

40g台から80TXまで試打した筒康博のコメントが下記だ。

「感じ方は人それぞれですが、まず【飛距離が出る】ことが魅力。特にPING『G425 MAX』『同LST』との相性が抜群で、ぶっ飛ばせる印象。少しマニアックな説明をすると、これだけ複雑なパーツを組み合わせているのに、素直な剛性分布通りの【滑らかな振り味】が心地よく、タイミングとスペックが合えば確実にHSを伸ばせて、リシャフト甲斐のあるモデル。

【クセがない】と表現する人が多そうですが、ボクにはある種【ムチのよう】。プレミアムシャフト『ディアマナX』や『同D-Limited』的というか、ムチのようなしなりと強烈な弾きで素材・製法的な高級感がすごい。この高級な振り味で、1本4万円(+税)というのは破格に安いと感じます。『TB』の方が手元も先端もややしっかりに感じますが、動きの追従性は高いですね。

ムチと追従は真逆の表現ですが、不思議に同居していて振り方の強弱にきちんと応えてくれます。『TENSEI』ほどのカウンターバランス感はないですが、先端剛性が高いモデルに多い【モタつき】の類がなく、どんな振り方をしても、滑らかに振り切りやすい。人によっては、操作性が高いとも表現すると思います」(筒康博)

GOLF NET TV「おっさんず試打」のMCを務める片岡裕次は次のように話していた。

「中元系でクセがない中で先端がしっかりのシャフトでした。前作『DF』より先端がしっかりして、よりヘッド性能が出やすい気がしますね。先だけピュッと動いたりしないので、ヘッドの重心特性通りの素直な球になりやすく、グリップエンドから真ん中あたりまでの広範囲がマイルドにしなります。

ボクの中で『TB』は手元硬めだったんですが、それよりは柔らかめ。『PD』は手元側とセンターまでの硬さの差が『TB』より少ないので、切り返しのフィールとしては、『PD』の方が万人受けしやすそう。クセがなくて追従性がいい切り返しからダウンスイングの中で、先端はしっかりだからインパクトで叩けるというか、しっかり左を怖がらずに押していける感じ。

どこか一点がしなるとか、折れるとかじゃなくて、全体的に均一に適度にしなる感じがするので、【50S】を打っていて、女子プロもけっこう好きそうな気がします。全体的に均一にしなるフィールで言うと、グラファイトデザインの『Tour AD PT』っぽいというか、追従性が高いので、いい結果になる人が多いと思います」(片岡裕次)

両者とも「振ってもHS43m/sくらいなのに、80g台のTXまで、どの重量・フレックスでも驚くほど普通に振れた」と共通意見。これが第5世代の設計の妙で、重くなってもバット径が太くならず、「PDはほぼ全部同じ太さに感じた」のがその理由だとか。筒は「重量帯やフレックスの常識に縛られず、FWを含めて本当に合うものが探しやすい」と頷いていた。

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