最高の一瞬『会心のポジショニング』

 

これも2010年南アフリカワールドカップのときの1枚で、日本が初戦のカメルーン戦で本田圭佑がゴールしたあと、チームメートと喜ぶ写真です。

1年前に南アフリカでの大会を取材したということは前回述べましたが、その際、このスタジアムにも来ていました。それでスタンドからピッチまでの距離が近かったので、「スタンドからなら俯瞰でいい写真が撮れるかな」と思っていたんです。

その後、ワールドカップ本大会の抽選会があって、日本の初戦がこことなったときから、もう上から撮ろうって決めていました。

日本のベンチの上で構えていれば、「ゴールを決めたら誰かしらがベンチに走ってくるだろう」ってイメージしていると、そうした読みが見事にハマって本田選手がこっちに向かってきた。撮りながら「よっしゃ!」って思いました。

結局、雑誌の表紙にも使われました。あとにも先にもこういう読みが当たるというのはなかなかないんですが、こういう1枚を残せたのはよかったと思っています。
 

 

 

岸本勉(きしもと・つとむ)1969年生まれ、東京都出身。
10年余りスタッフフォトグラファーとして様々な国内外のスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。良くも悪くも人の記憶に残る写真を撮ることを心がけている。オリンピックは夏季冬季合わせて17大会、FIFAワールドカップは7大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)
Instagram:@picsport_japan
X:@picsport_jpn