
写真:Smart Sports News編集部
ソフトバンク(株)主催、NBA協力のもと、アジア・太平洋地域の高校バスケNo.1を決定する国際大会「NBA Rising Stars Invitational」の日本予選として新設した「NBA Rising Stars Invitational JAPAN QUALIFIERS Presented by SoftBank」。
日本で初開催となる今大会が、2026年3月30日(月)-31日(火)の2日間、大田区総合体育館(東京都大田区)にて行われた。今大会には、年末に行われた『SOFTBANK WINTER CUP 2025』で好成績を収めた男女4校が出場でき、今回は以下の通りとなった。
| 男子 | 女子 |
| 東山 (京都) | 京都精華学園 (京都) |
| 鳥取城北 (鳥取) | 八雲学園 (東京) |
| 福岡第一 (福岡) | 東海大附属福岡 (福岡) |
| 土浦日大 (茨城) | 精華女子 (福岡) |
優勝チームはシンガポールにて開催されるアジア・太平洋No.1を決める国際大会の本戦である「NBA Rising Stars Invitational」に出場ができ、日本代表として世界への挑戦をする。そして、今大会を優勝しシンガポールへの切符を勝ち取ったのは、男子・鳥取城北 (鳥取)、女子・精華女子 (福岡)に決定した。
また、大会終了後にはサブコートにて、元NBA選手のロバート・オーリー氏によるバスケクリニックが開催された。本稿では、それぞれをレポートとして紹介する。
NBA Rising Stars Invitational JAPAN QUALIFIERSとは
大前提として、『NBA Rising Stars Invitational』は、2025年からスタートした取り組みであり、同じく高校アジアNo.1決定戦としてNBAが開催してきた。よって、大会としては2回目であるが、日本予選として開催されることは今回が初である。
ちなみに第1回目の本大会は、今年のように「日本予選」が存在していなかったために、NBA側が日本の全国トップの学校を招待する形で出場校が決定していた。これは「NBA Rising Stars Invitational」が立ち上がったばかりの初年度であったために、ある種のパイロット版として様々なことを試していた中の一環である。その中でも本大会で日本は、女子の京都精華(京都)が優勝を飾っていた(男子は韓国が優勝)。
また、昨年同様に今回の日本予選に関しても、各校はウインターカップを終えて引退をした3年生がいない、1・2年生が主体の"新チーム"として出場をする。ウインターカップの成績によって出場ができる今回の日本予選への出場権は、まさに3年生からの贈り物だったと言えるだろう。

写真:Smart Sports News編集部
開催を経て。NBA Rising Stars Invitational JAPAN QUALIFIERS
さらに日本予選が終了した後、元NBA選手でありレジェンドとして、数々のビッグショットを決めたことから「ビッグショット・ロブ」の愛称でも親しまれるロバート・オーリー氏によるクリニックが開催された。

元NBA選手でありレジェンドのロバート・オーリー/写真:Smart Sports News編集部
「NBA Rising Stars Invitational JAPAN QUALIFIERS」初開催、また終了後のクリニック開催について、NBA Basketball School JAPANのSenior Department Managerの関谷氏は「NBA JAPANが『NBA Rising Stars Invitational』に際して設定されたクリニックですが、今回はNBAのレジェンドであるロバート・オーリー選手が来日いただけるとのことで、彼が現役時代に得意だったシュートを、少しでも彼から学ぼうということで実施しています。シュートの考え方やスキルを伝えてもらいながら、実際に参加者にシュート打ってもらうという内容です。
今回のクリニックに参加してくれた中高生は、昨日・今日観戦に来てくれた子ども達から募りましたが、観戦に来つつ元NBA選手からシュートを学べるということで、非常に多くの応募があり、今日は50名に参加いただきました。クリニックは初開催ですが、去年は日本予選もなかったので、我々としてもこのスクールもそうですし、イベント自体も年々盛り上げていければと思っています」とコメント。

実際のクリニックの様子/写真:Smart Sports News編集部
試合観戦だけではなく、今回で言えばクリニックを同時開催していること自体、NBAが日本のバスケットに注目していることは間違いないと言えるだろう。さらに言えば今回はアジア・太平洋の高校生No.1を決める大会であることから、NBAがどれほどこのエリアにポテンシャルを感じているかもわかる。NBA JAPAN側も、その期待に答え日本のバスケットの発展にに貢献していくという姿勢が、非常に強く感じられた。

ロバート・オーリー自身もクリニックに参加/写真:Smart Sports News編集部
女子結果:精華女子(福岡)が大接戦を制し優勝
精華女子(福岡) vs 東海大福岡 (福岡)という、福岡対決となった決勝。
前半を終えて27-33で東海大福岡がリードする展開になった。だが、第3Qに入ると精華女子が #42 アイシャのインサイドを起点としたオフェンスを展開。コツコツ得点を重ねながらディフェンスでもしっかりと粘り、第3Qを34-34で締めくくり、ついに最終Qへ。最後の10分にも関わらずディフェンスの強度が全く落ちない両チームは、まさにシーソーゲームを展開。一進一退の攻防が続く中、42-42で残り1:13の場面で、精華女子の#42 がファウルをもらいながら決めきったAND1で44-42と一歩リード。その後お互いに得点を決めきれず、ラストポゼッションは東海大福岡だったが、ディフェンスで粘る精華女子を振り切れず最後はタイムアップ。44-42で精華女子が見事に勝利を掴んだ。

全選手が積極的にシュートを狙った/写真:Smart Sports News編集部

大車輪の活躍で優勝に貢献した#42 アイシャと#9 竹地/写真:Smart Sports News編集部
試合終了後、精華女子の大上ヘッドコーチは、決勝が福岡対決だったことに対して「福岡の高校バスケは男子のイメージが強いと思うのですが、女子もこれだけ盛り上がっているということを精華さんとは常に話をしています。県内にこれだけ素晴らしいライバルがいることに感謝したい」と話す。
1年生ながら要所で2本の3ポイントを決めた#9 竹地は「自分の持ち味である3ポイントを最初から良いタッチで打つことができました。最初に決められたことも大きかったと思います。精華さんは何度も対戦してきている相手なので、逆にアジャストすることが難しかったですが、最後勝ちきれてよかった。シンガポールでも優勝して帰ってきたいと思う」と笑顔で語った。

今大会に優勝しシンガポール行きを確定させた精華女子(福岡)/写真:Smart Sports News編集部
男子結果:第3Qに一気に37得点を記録した鳥取城北(鳥取)が優勝
東山(京都) vs 鳥取城北(鳥取)の一戦は、82-59で鳥取城北の優勝。「圧勝だった」と言っても過言ではないだろう。ただ、東山にからすると、新チームのエースである#5 中村を欠いている中でも、準決勝で土浦日大を80-60で破り決勝にコマを進めたこと、また決勝でも前半までは勝利していたことは、チームの今後を見据えた上でも好材料だろう。2日間通して#7 新井や#8 佐藤のパフォーマンスは素晴らしかった。

観客も非常に多く訪れた/写真:Smart Sports News編集部
ただ、それ以上に鳥取城北の完成度は、新チームと思えないほどだったと言える。キャプテンでありエースの#4 福元は21得点、#5 山崎が14得点、 #50 フィリモンが17得点19リバウンドという数字を残した。また、この試合は前半終了時点で38-33と東山リードの展開だったが、第3Qに鳥取城北が守って走る本来のスタイルを存分に発揮し、第3Qだけで見れば「8-37」と圧倒。ベンチメンバーも見事な躍動を見せ、最終スコア82-59で鳥取城北が今大会の優勝とシンガポール行きのチケットを獲得した。

第3Qに圧巻のパフォーマンスを披露した鳥取城北/写真:Smart Sports News編集部
「(シンガポールに行けて)めちゃめちゃ嬉しい」と語った鳥取城北の福元。続けて彼は「シンガポールで美味しいご飯を食べたり、マーライオンを見たりと、普段日本じゃ経験できないことを感じたい(笑)」と冗談まじりに話した。
また、自身の役割については「昨年まではガードとして周りを活かすことに注力してきたが、今年は自分が得点を取らないといけない立場。今まで以上にシューティングを重ねてきましたし、練習でも積極的にシュートを打つようにしてきました。この流れで、シンガポールでもアジアを相手に、自分たちがより成長できるように頑張りたい」と語った。
初開催となった日本予選は、この2日間で閉幕となったが、この後シンガポールを舞台にアジア・太平洋の高校生No.1を決める本戦が待ち構える。2校には日本代表としてぜひ優勝を掴んでほしい。また、来年の日本予選の実施は現時点で確定していないものの、きっと開催されるだろう。よりNBAと日本が密接な関係となり、日本のバスケットボールがこれまで以上に盛り上がっていくことを、期待せずにはいられない。

ロバート・オーリー氏も含めた、優勝の記念撮影/写真:Smart Sports News編集部
【大会公式HP】
https://basketball.mb.softbank.jp/service/nba_rsi_japan2026/
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