
「NBA」河村勇輝はサマーリーグへのチャレンジか、それとも早期の2WAY契約獲得か
河村勇輝(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
NBAはドラフトによる指名が終わり、いよいよ関心はサマーリーグへと移ってきている。
6月28日にはレバンガ北海道と契約した富永啓生が昨季下部チームに所属していたインディアナ・ペイサーズからの招待を受けNBAサマーリーグ2025に参加することが決まった。
そうなると気になるのは昨季メンフィス・グリズリーズと2WAY契約を結びNBAでプレーした河村勇輝の今後だろう。
サマーリーグ参加か早期の2WAY契約獲得か
河村の選択肢としては、おそらくサマーリーグへの参加となるだろう。
実際にシーズン終了後には「7月に行われるサマーリーグをベストな状態で迎えられるようにトレーニングしている」と明言しており、2WAY契約や本契約の声が掛からない限りはサマーリーグに参加することになるだろう。
8月に行われる日本代表として臨むアジアカップは、その際に所属しているチームの契約によって参加できるかどうかが決まるだろう。
173㎝の河村がNBAのコートに立つことは、想像以上に難易度の高いチャレンジだ。
昨季河村はNBAで最も身長の低い選手であり、かつ身体能力がそれほど高くないアジア人選手として考えると、NBAのコートに何度か立つだけでも奇跡といえる。
アジア出身選手でNBAの舞台でプレーし続けられたのは、200㎝以上の選手がほとんどだ。
200㎝以下となると2004年にサンズと契約し4試合に出場した田臥勇太のみとなっており、170㎝台の身長でNBA選手であり続けるのは至難の業となる。
しかし、河村はガベージタイムとはいえグリズリーズの一員として22試合に出場しており、Gリーグでも8度のダブルダブルを達成するなど一定以上通用することを示した。
課題となる3ポイントでもリリースまでの動きを速くしボールの軌道を高くするフォームへと変え、成功率も上昇した。
確かにディフェンス面では身長のミスマッチを突かれてはしまうが、マークする選手との距離を詰め激しいディフェンスをすることで対応しようとしている。
7月に入ればNBAの全チームがFA選手との交渉や2WAY契約といった交渉を開始する。
果たして河村のNBA挑戦2年目はどのようなスタートとなるのか、今後の動向に注目だ。
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