チェット・ホルムグレン(写真:AP/アフロ)

サンダーがNBAファイナルを制するためにキーとなる2人のビッグマン

チェット・ホルムグレン(写真:AP/アフロ)
オクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズのNBAファイナルも2戦が消化し1勝1敗と白熱した展開となっているが、勝敗は五分となっているものの優勢に見えるのは間違いなくサンダーだ。

2戦で72得点と圧倒的な存在感を放つシェイ・ギルジャス・アレクサンダー

今シーズンのNBA得点王でありMVPのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、第1戦38得点、第2戦34得点とさすがの得点力を見せている。

NBAファイナル初挑戦でこれほどインパクトある活躍ができるということは、まさに「本物」であるということだろう。

サンダーはチームとしてのディフェンス力がありえないほど高いが、やはり要所でタフショットを決めてくれるシェイ・ギルジャス・アレクサンダーの存在は非常に大きいといえる。

サンダーを支える2人のビッグマン

サンダーはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーとジェイレン・ウィリアムズの2枚看板が目立つが、2人のビッグマンも力強くチームを支えている。

NBAファイナルを制するためにサンダーはペイサーズのパスカル・シアカムのリムアタック(ドライブからのダンクなどリングに直接アタックするプレイ)を防ぎきれなければ不利な状況になることを理解している。

シーズン平均20.2得点とタイリース・ハリバートンと並ぶ要注意選手である。

マイルズ・ターナーもインサイドで存在感を発揮する良い選手だ。

しかし、サンダーはペイント内にペイサーズの選手が侵入しようとすれば、4人以上で一気に取り囲む。

その中心となる選手こそ、216㎝のチェット・ホルムグレンと213㎝のアイザイア・ハーテンスタインだ。

チェット・ホルムグレンは15得点1アシスト6リバウンド、アイザイア・ハーテンスタインは3得点4アシスト8リバウンドと派手な数字ではないが、ディフェンス面での貢献度は非常に高い。

両選手ともディフェンスの激しさもありリバウンドに対するスクリーンアウトも強いため、ペイサーズからすると攻め手が一気に狭まる形となる。

チームとしてのリバウンド数もペイサーズが35(DR28、OR7)に対しサンダーは43(DF32、OR11)と上回っている。

このビッグマン2人はオフェンスでも機能する。

ペイント内でハーテンスタインからホルムグレンのアリウープが決まるなど、インサイドでも主導権を握った。

チームを支えるこの2人がいる限り第3戦以降もサンダーが大崩れすることはないだろう。

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