
「金谷くんがいないので(笑)」鬼の居ぬ間に初Vへ 生源寺龍憲が描く米ツアーロード
<東建ホームメイトカップ 2日目◇11日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7069ヤード・パー71>
昨年大会で単独2位に入った生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)。「きのうに引き続き、落ち着いてプレーできた」と連日の好プレーを披露し、トータル12アンダー・単独首位で決勝に進んだ。
初日は5アンダー・4位タイと好スタート。2日目は1イーグル・6バーディ・1ボギーの「64」をマークした。「すごくプレーしやすい。ティショットも打ちやすいですし、グリーンのラインも読みやすい。このコースは風が回るホールがいくつかあるので、そこは昨年の経験を参考にしながらジャッジしています」と語る通り、昨年の経験が随所に生きている。
昨年大会では、初出場ながら4日間いずれも60台でプレー。舞台となる東建多度CCには好印象を持っている。このチャンスを生かして初優勝を挙げれば、複数年シードを獲得。目標に掲げる海外進出への足がかりになる。
昨年はアジアンツアーに挑戦してシード権を得たが、「そこまでアジアで戦いたい気持ちはない。上につながっていないので」。最大の目標は世界最高峰の舞台、米国男子ツアーでのプレー。そのためには優勝だけでなく、賞金ランキングも重要になる。
「日本のランキングが良ければ、上のステージから行ける」。例年通りであれば、11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」終了後の賞金ランキング1位には、米ツアー最終予選会の出場権が与えられる。夢舞台への“近道”をたどるためにも、「前半からガンガン攻めて行きたい」と開幕戦からどん欲に結果を求める。
昨年は最終日に「65」をマークしたが、金谷拓実に2打差で競り負けた。その金谷は同年の最終予選会を4位で突破。今季から米ツアーを主戦場にしているため、今週は出場していない。
「金谷くんがいないので、チャンスかなと思っています(笑)」。鬼の居ぬ間に初勝利をつかみ、世界への大きな一歩を踏み出したい。(文・高木彩音)
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