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リディア・コはLPGA殿堂入りの2週後にメジャーV3達成 「ゴルフの聖地で勝てたことは夢のよう」

スウィルカン橋でトロフィーを掲げるリディア・コ(撮影:福田文平)

<AIG女子オープン 最終日◇25日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>

首位と3打差4位タイからスタートしたリディア・コ(ニュージーランド)が最終日を4バーディ・1ボギーの「69」で回り逆転優勝。2015年「エビアン選手権」、16年の「ANAインスピレーション」(現・シェブロン選手権)以来、8年ぶりのメジャー通算3勝目(米国女子ツアー通算21勝目)を挙げた。

16番パー4のティショットは思ったよりスライスがかからず、ラフから打つことになった2打目はグリーン奥へ。「連続ボギーを打ちたくなかった」と3打目をピンから1メートル弱に寄せると、首位と並んでいることに気づいた。パーパットを沈め、続く17番もパー。最終18番パー4でバーディを奪うと、後続に2打差をつけ、全英覇者に輝いた。

「ここにくるまでクレイジーな2週間を過ごした」。2週前の「パリ五輪」では金メダルを獲得し、LPGA殿堂入りを果たしたばかりだった。「16歳のころ、ここでプレーした時はあまり楽しめなかった。でも大人になった今はこの歴史的なコースの特別さに気づけた。ゴルフの聖地で勝てたことは夢のよう」とセント・アンドリューズでの戦いを喜んだ。

今季初戦の「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で1年ぶりの勝利を挙げるまではどん底の1年を過ごした。昨季は20試合に出場し、最高成績は10月「BMW女子選手権」での3位。昨年の本大会は予選落ちに終わっていた。「15年から24年は山あり谷ありだった。調子がいい時はその場を楽しむことに精一杯で悪い時のことを考えるのは難しい。一方で調子が悪い時は、もう二度と上に行けないんじゃないかという不安にかられる。その両方を味わったから今はメジャー覇者だということに誇りをもっている」。

会場には夫のほかに母、姉の姿があった。今回の優勝をどう祝うか聞かれたリディアは「姉も夫も私が勝つと思っていなかったからタイ料理を食べに行こうとしていたんだけど、その選択肢はなくなったからいつもみたいにホテルでハンバーガーを食べようかな。そのあと家族とポール(キャディ)と祝う」と想定していなかった優勝を家族と祝うことを笑いながら話した。来年はロイヤル・ポースコールゴルフクラブ(ウエールズ)での開催が決定している。大会覇者として迎えることに「ウエールズには行ったことがないから楽しみ」と早くも連覇に意気込んだ。

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