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「年齢を重ねるごとにうまくなる」 エース達成の青木瀬令奈が振り返る台湾戦の“価値”

青木瀬令奈がホールインワン達成(本人提供)

<フォックスコンTLPGAプレーヤーズ選手権 最終日◇25日◇オリエントG&CC(台湾)◇6280ヤード・パー72>

「狙い通りのショットが打てた」。最終ラウンドの2番パー3。135ヤード先のピンを8番アイアンで狙うと、ボールはカップに沈んだ。青木瀬令奈は1イーグル・2バーディ・3ボギーの「70」で回り、トータル1オーバーの7位タイで大会を終えた。

コーチ兼キャディの大西翔太氏によれば気温は10度以下、風も常に7~8m/秒が吹く難コンディションの中で、最終日をアンダーパーでプレーしたのはわずかに5人。トータルアンダーパーも3人という厳しさの中で、計算が的中したのがこのパー3だ。

「いちばん傾斜の強いグリーン」と青木が説明するこのグリーン。この日のピン位置は手前。青木の一打はピン奥に着弾すると、ゆっくりと2メートルほどを転がり落ち、カップに吸い込まれた。「少し大きめの番手で狙い通り」と読みが見事に当たり、スコアカードに『1』を書き込んだ。

「世界ランク上位の選手もいる中でのトップ10は自信にもなる。沖縄へ、いいチャレンジもできました」と、似たような南国の風が吹く開幕戦前週の試合で大きな収穫を得た。初日の2位から2日目は「79」を叩き大きく後退。それでも決勝ラウンドの2日間で4つ伸ばし、終わってみれば上位でフィニッシュ。昨年の日本ツアーで2勝をマークした力は、今年も健在と見てよさそうだ。

20歳前後の選手が毎年結果を残す女子ツアーにおいて、8日に31歳になったばかりの青木はツアーの中心選手であると同時に、すでに“中堅以上”。それでも「年齢はただの数字。毎日の練習を積み重ねることで、年齢を重ねるごとにうまくなることもできる」と21、22年で各1勝、昨年は2勝と年々強さを増すなかで、人生で9度目、プロの試合では4度目のエースは、最高のシーズンを予感させるもの。

今年の目標は昨年を超える「年間3勝」。台湾で打ち上げたエースという最高の一発を手土産に、次週は少しだけ北上し、沖縄での国内開幕戦に臨む。

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