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トップと2打差で決勝進出 蝉川泰果の“見ない”メンタルコントロール法

7バーディを奪って浮上した蝉川泰果(撮影:GettyImages)

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 2日目◇12日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

7バーディ・2ボギーの「65」をマークし、日本勢トップのトータル7アンダー・14位タイで決勝ラウンドへ進んだのは蝉川泰果だ。

「バーディをしっかり積み重ねて、ボギーを打ってもそのぶんバーディで取り返すというゴルフをしっかりできたかなと思っています」と振り返る。目標の「毎日4アンダー」も達成。「それ以上にいいスコアが出せて良かったと思います」とホッとした表情を見せた。

そんな蝉川は昨年の日本ツアー「ゴルフ日本シリーズJTカップ」から“あること”を心がけているという。「ボードを見ないことを去年のJTからしているんですけど、それを今週もやっています。ずっと続けようと思っていますね」。キッカケは昨季の終盤戦だった。

「特に(ダンロップ)フェニックスのときですが、(ボードを見たら)自分がいきなり2位に上がっていたんですよね。そのときに、『あっ、やばい』ってなって少しショットが荒れ出したんです。緊張して。それがあまり良くないなと思って。『ボードを見たからちょっと力んじゃった』とか、そういうミスは嫌だなと。負けたとしても、ボードを見ずに自分らしいゴルフをしようと」。余計な情報を入れず、自身のプレーに集中することで結果につなげている。

首位タイに立つアン・ビョンハン(韓国)らとはたったの2打差。記者から『射程距離か?』という質問をされると、浮かない表情を見せた。「PGAの試合に来たときに、トップからずっと詰まっているイメージが本当にある。2打差で14位タイになっちゃうんだ…という印象ですね(笑)」と一打の重みを痛感している。

ただ、どれだけ混戦であっても僅差ということは変わらない。「あしたも上を見て、バーディを量産できるようなゴルフを展開したいと思っています。どんな状況になっても楽しんでやりたい」と意気込む。今年のテーマである“どんなときでも笑顔”を胸に、首位奪取へ挑む。(文・高木彩音)

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