ソシエダが久保建英のアジアカップ辞退を要望か、辞退or決勝まで参戦以外の第3の選択肢
久保建英(写真:なかしまだいすけ/アフロ)
12月4日、スペイン紙『Mundo Deportivo』はレアル・ソシエダが1月に開幕するAFCカップへの久保建英の参加辞退を要望する可能性があると報じた。
ラ・リーガ4位以内とCLベスト8進出を実現させるためにもソシエダの主力である久保は欠かせない戦力となるため、シーズンで最も重要な時期である1月中旬から~2月中旬までクラブから離脱となるにはあまりにも痛すぎる。
究極の二択、久保はどちらを選択するのか
まずは日本代表がアジアカップで決勝まで進出したと仮定して考えてみよう。
もしも久保が日本代表を優先した場合、1月14日から始まるベトナム戦に出場することになる。
決勝戦が2月10日となるため、1ヶ月間(合流日から換算すれば1ヶ月以上)もの期間、日本代表の活動を行うことになるわけだ。
おそらく1月2日にホームで行われるラ・リーガ第19節のアラベス戦終了後に日本代表に合流することになるだろう。
決勝まで日本が勝ち残ったならば、ビルバオ戦、セルタ戦、ラージョ・バリェカノ戦、ジローナ戦、オサスナ戦、国王杯3回戦、そしてCLベスト16の第1戦に出場できなくなる。(CLは組合せ抽選の結果によっては出場可能か)
アジアカップも簡単な大会ではなく参加することになればかなり消耗することになるため、ソシエダに合流後ベストなコンディションで戦えない可能性もあるだろう。
日本代表辞退となればこれらの試合すべてに出場可能となるが、それは日本代表にとって大きな戦力を失うことを意味する。
FIFAランキングを17位にまで上げた日本代表にとっては、アジアカップで優勝しFIFAランキングをさらに高めるためにはアジアカップは軽視できない大会だ。
北中米W杯でポッド2に入ることができれば、決勝トーナメント進出の可能性を上げられるだろう。
久保はソシエダと日本代表という究極の二択を迫られていることになる。
グループステージまでor準決勝まで参戦という選択肢
実は究極の二択の他にも選択肢はある。
それは「アジアカップのグループステージのみ参加」や「準々決勝or準決勝まで参加」といった大会の一部のみ参加する選択肢だ。
いずれも決勝戦には出場できないが、その間は戦力となり日本代表に貢献できる。
トップ下として戦力になるだけでなく、右WGで出場すれば主力の伊東純也の疲労を軽減させることも可能だ。
早めにソシエダに帰還できるため、グループステージのみであればラ・リーガの試合への影響も最小限にでき、準々決勝や準決勝までならばCLベスト16の第1戦にベストなコンディションで臨めるはずだ。
果たして久保建英とソシエダ、日本サッカー協会の三者が出す結論はどの形なのか、その決断内容に注目だ。
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