プロテストトップ合格から一夜…高3・清本美波が制服姿で“ルーキーの決意” 大きすぎる反響には『えっ?』 とビックリ
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は4日(土)、2023年度プロテスト合格者の入会式を行った。前日まで最終プロテストが行われていたJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)に集まったのは、19位タイまでに入った21人。この入会式を経て、12月1日付でJLPGAの正会員となる。
コースでのウェアからスーツに着替え、入会証を手にしたルーキーたち。その表情は晴れやかだ。JLPGAの小林浩美会長から証書を受け取り、にこやかに写真におさまる。そしてこの会では、合格者を代表してトップ合格の高校3年生・清本美波(誉高)が誓いの言葉を述べた。高校生らしい制服姿で、堂々と“同期全員の想い”を代弁した。
「すべてのショット、グリーン上のパットのひとつひとつを、人生の旅路のように大事にし、ゴルフの道をきわめることを誓います」
激闘の4日間から一夜明けたが、18歳は「まだ(合格の)実感が湧いていない」という。それでも昨年、映像で見た入会式に参加することができ、「たかぶりました」とよろこびは大きい。「ずっと憧れていた。かっこよかったです」という入会証に思わず見とれてしまった。
昨夜は父の知人が設けてくれた“祝勝会”に参加するため大阪に行き、再び岡山に戻った。「有名な焼き肉屋さんに行って、見たこともないようなタンを食べました(笑)」。もちろん祝福のメッセージは止むことがなく、「たくさんの人に“トップ通過おめでとう”って言ってもらえました」。それは「寝られなかった」というほど。インスタグラムのフォロワーは、プロテスト前から「3000人増えました。『えっ?』って感じでビックリしました」と目を疑うほどの反響だった。
プロテストトップ合格者は、来年のツアー出場権を争うQT(予選会)で1次が免除され、最終から受けることができる。今年は11月28日から、葛城ゴルフ倶楽部 宇刈C(静岡県)で開催。すでに1カ月を切っているため、ここから準備を進めていく。「トレーナーと目標を設定しました。飛距離アップとか技術面のほか、具体的に“どの試合でこういう結果を残そう”とか」。課題を見直し、“女子高生ルーキー”は開幕からレギュラーツアーで戦うことを目指していく。
清本はじめ今年合格した21人は、12月6日~8日の3日間行われる「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」(千葉県・グレートアイランド倶楽部)がプロ初戦となる。今年は変則的に、昨年合格した95期生も出場する大会になるが、そこで期別にまずは同期ナンバー1を争う。「憧れられて、応援される選手になりたい」。ここから“新社会人”として歩みを進めていく。(文・間宮輝憲)
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