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好調の要因は“道場通い”にあり? 今季2勝目へ、青木瀬令奈を取り巻く数々の「刺激」

修行の成果を発揮。青木瀬令奈が首位発進した(撮影:福田文平)

<スタンレーレディスホンダ 初日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

先週「日本女子オープン」が行われた北陸での“道場通い”が、静岡でも生きている。7アンダーで、3人が並ぶトップの一人になった青木瀬令奈が振り返る。

1週間前、練習場を探していた時、会場になった芦原GC海C(福井県)から車で15分ほどの場所にあった『加賀ゴルフ道場』(石川県加賀市)の名前にひかれて“門をたたいた”。道場というだけあり、決して大きい施設ではないが、短いアイアンや、ドライバー、トレーニング器具などの充実ぶりに驚かされた。打ちっぱなしの打席はもちろん、つま先上がり左足下がりを再現したマットも。その充実ぶりもあり、期間中「3~4回」は通いみっちりと「心技体を強くしに行った」という。

その効果が、先週のコース同様、アップダウンが厳しい東名でも「めちゃめちゃ(道場でやったことが)生きています」と発揮された。「どちらかと言えば打ち下ろしが得意だと先週分かったし、苦手意識のある打ち上げホールでも経験値を積んだからちゃんと上手くなっているよ、というコーチの言葉も信じられた」。回避不可の傾斜地とうまく付き合う術を、みっちり“修行”できたようだ。

ほかにも、「道場では鏡の前で確認したときに、もう少し骨盤が左にあったほうが、ストレートも打ちやすいし、ドローの構えになってくることに気づけた」など学びの時間を過ごせた。“打ち上げでいかにチャンスにつけられるか”。それが今週の青木のテーマになる。

今年は3月の「Tポイント× ENEOSゴルフ」で1勝を挙げているが、その後はショット不振にも悩まされ、予選落ちが続いた。それも徐々に上向き傾向となり、先週は3位と結果にも表れ始めている。パターも毎週のように替えるなど、新たな取り組みも「刺激」にしてきた。

そして、内なる戦いだけではなく、外からの“刺激”も。今季も若手が台頭するツアーだが、穴井詩、川岸史果ら中堅、ベテランの活躍も目立つ。「上にはまだ熱い先輩もいますし、下からの追い上げもある。上からも下からも学べる環境が多いのはありがたい。その中で自分自身も後輩にアドバイスを求めたり、先輩にも聞いたりして交流が上手くできている年代かな」。

取り入れられるものはなんでも自分のものにする。そんな貪欲な姿勢が、今年2つ目のトロフィー獲得につながるかもしれない。

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