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不運ダボフィニッシュも「仕方ない」 44歳・貞方章男、逆襲の最終日へ闘志

シード喪失の危機にある貞方章男が上位で最終日へ(撮影:岩本芳弘)

<パナソニックオープン 3日目◇23日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>

3日目に44歳のベテラン・貞方章男がきらりと光るプレーで7バーディを奪う猛攻をみせた。最終9番で痛恨のダブルボギーを叩いたが「67」でラウンドし、トータル9アンダー・13位タイまで順位を上げた。

10番からスタートすると、前半は4バーディと波に乗る。折り返した後半も快調にプレーを続け、2番パー5から3連続バーディを決めてスコアを二桁に乗せた。しかし、最終ホールとなった9番パー4で不運に見舞われた。

「(ティショットが)カート道に当たって左にキックして、バンカーの縁のところに行って、という状況でした。まぁ仕方ないかなって、そこからフェアウェイに刻んだんですけど、そのあとグリーンを(奥に)外してしまい、残念な最終ホールなりました」と落胆の表情。ゴルフにタラレバはないというが、もしカート道路で跳ねなければ、結果は大きく違っていたはずだ。

ゴルフの調子自体は決して悪くはない。「1つダボの他は悪くなかった。1ホールくらい仕方ないかなって」という言葉通り、最終9番以外に大きなミスはなく、難しいグリーンも読めている。「グリーンもすごく状態がいいです。速いし、いいグリーンで手ごわい。でもしっかり読めたときは入ってくれている」。この日の平均パットは全体9位で、パーオン率は1位。これらの数字が調子の良さを証明している。

今シーズンは「横浜ミナトChampionship」の25位が最高順位と目立った成績を残せておらず、賞金ランキングは92位に低迷している。最終ホールのダブルボギーは痛いが、賞金シード維持へ何としてでも上位入りを決めたい。

「スコアは伸ばせるだけ伸ばしたいし、また明日18ホールある。ピンポジもシビアなところに切ってくるでしょうから、しっかり対応できるようにしたいです。明日はできることをやるだけ」と力強く締めくくった貞方。表情からは落胆の色が消えて、闘志がみなぎっていた。(文・土屋裕一)

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