「スポーツには常につきもの」大坂なおみの涙にマリーが反応。同情示すも“心ないヤジ”は「許容しなければならない」
テニス界で論争勃発の“ヤジ問題”に元世界王者が見解を示している。
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事の発端は、現地時間3月12日に行なわれた、女子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」のシングルス2回戦だ。世界ランク78位の大坂なおみ(フリー)が、同24位のベロニカ・クデルメトワに敗れた試合のなかで、観客から「ナオミ、最低!」との罵声を浴びせられ、涙を浮かべながらのプレーとなった。
これに対し、男子テニス元世界王者のアンディ・マリー(イギリス/世界ランク88位)は、13日に反応。シンガポール放送局『CNA』など複数の海外メディアによると、「さまざまなスポーツを見てきたけど、テニスでヤジを見ることはあまりない」と前置きしたうえで、私見を語ったという。
そのなかで熱狂的なサッカーファンとしても知られる34歳は、「フットボールやサッカーの試合を見ていると、観客がよくスローインやコーナーキックの際に、選手へきつい言葉を浴びせる。どうしてそんなことが許されるのか、といつも思う」と疑問符を投げかけている。
そして今回の一件に関しては、「もちろんナオミに同情するし、かなり動揺していた」と寄り添いながら、「(ヤジは)スポーツには常につきものだと思う」ともコメント。「だからある意味、覚悟を決めて許容しなけばならない」と、同じく世界の頂点に立った一選手として自身のスタンスを説いた。
試合後のオンコートインタビューでは、「前にセレナとビーナス(ウィリアムズ姉妹)がここでヤジを浴びせられるビデオを見たことがあって、それが頭に浮かび、何度も再生されてしまった」と説明した大坂。今年1月にメンタルヘルス問題から復帰していただけに、後味が悪い試合になってしまった感が否めない。
構成●THE DIGEST編集部
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