• HOME
  • 記事
  • テニス
  • 初戦突破の大坂なおみが自身のメンタルについて語る「平穏に過ごせていて、今はいい状態」<SMASH>

初戦突破の大坂なおみが自身のメンタルについて語る「平穏に過ごせていて、今はいい状態」<SMASH>

スティーブンスとの“元全米女王対決”を制した大坂。メンタル面での安定も逆転勝利の要因だろう。(C)Getty Images
現在開催中の女子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(3月9日~20日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/WTA1000)は現地3月10日にシングルス1回戦を行ない、世界ランク78位の大坂なおみが同38位のスローン・スティーブンス(アメリカ)に3−6、6−1、6−2で逆転勝ち。試合後の会見で激戦を振り返った。

今大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場した大坂は、強く吹き荒れる風にも悩まされ、安定感を欠いて第1セットを落とすが、第2セット以降は立ち直り、ファイナルセットでは0−2から6ゲームを奪って勝利。2018年にツアー初優勝を飾った思い出の大会で、過去0勝2敗と分の悪かったスティーブンスとの“元全米女王対決”を制した。

難しいコンディションの中での試合をモノにし、胸をなで下ろした大坂。「人生を懸けて戦っているような気分だったわ。彼女と対戦しているような、風と対戦しているような、奇妙な試合だった。でも彼女も条件が同じなんだと思うと、私はただ自分に言い聞かせ、一生懸命になるしかなかった」と試合中の感情を表現した。
そのうえで大坂は「しばらくはあのような強風の中でプレーしていなかったから、とても新鮮だった。またここに戻ってこられて良かったわ。お客さんにもありがとうと言いたい」と喜びと感謝のコメント。

最後には「正直なところ、私は自分自身でも平穏に過ごせているように感じている。今はいい状態にあるし、気分も良い」と、ここ最近はメンタル面でも充実していることを明かした。

初戦を突破した大坂は2回戦で第21シードのベロニカ・クデルメトワ(世界ランク24位)と対戦する。両者は今年1月のメルボルン大会準決勝で対戦予定だったが、大坂が棄権したため実現しなかった。今回が初の顔合わせとなるわけだが、大坂には2度目のインディアンウェルズ優勝へ向け、1つずつ勝利を積み重ねてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】2度目の優勝を果たした大坂なおみの全米オープン2020を厳選写真でプレイバック!

関連記事