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ナダルがアカプルコで優勝!今季3タイトル目で負けなしの15連勝「今の自分があるのは信じられない」<SMASH>

35歳のナダルが今季3勝目。準決勝では全豪決勝で対戦したメドベージェフに勝利。(C)Getty Images
男子テニスツアー「メキシコ・オープン」(2月21日~26日/メキシコ:アカプルコ/ハードコート/ATP500)は現地2月26日にシングルス決勝を実施。第4シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク5位)が第6シードのキャメロン・ノーリー(イギリス/同12位)を6−4、6−4のストレートで下し、同大会2年ぶり4度目となる優勝を果たした。

1月の全豪オープンで優勝を飾り、男子テニス史上最多となる21度目のグランドスラム制覇を成し遂げた35歳のナダル。今大会も初戦から順当に勝ち上がり、先の全豪決勝の再戦となったダニール・メドベージェフ(ロシア/2位)との準決勝もストレート勝利を収めて決勝へと駒を進めていた。

前週のデルレイ・ビーチオープンに続く2週連続の優勝を目指していたノーリーを相手にナダルはブレークポイントすら与えない完璧なプレーを披露し、第1セットを幸先よく先取。第2セットでは2度のブレークを許すなど苦戦を強いられたものの、自身は計3度のブレークに成功し、粘るノーリーを振り切った。

年初のメルボルン大会(オーストラリア・メルボルン/ATP250)でもタイトルを獲得したナダルは早くも今季ツアー3勝目。開幕からの連勝も15に伸ばした。ちなみにアカプルコ大会では当時18歳だった2005年にも最年少で優勝しているが、今回は最年長での優勝となった。
試合後のオンコートインタビューでは「試合中はとても難しい場面もあったけど、それを乗り越えて、チャンスをものにできたよ」と決勝戦を満足気に振り返ったナダル。「ここは、いつも特別な場所なんだ。メキシコの人々が僕に与えてくれるエネルギーは、とてもユニークなもの。本当にうれしいよ。僕にとって、とても重要なタイトルだったし、これ以上うれしいことはないよ」と喜びをあらわにした。

その一方で「キャメロンは、とても堅実なプレーヤーで、トリッキーな選手でもある。彼に対しては気楽にプレーすることはできないんだ」と対戦相手のノーリーを称えることも忘れなかった。

35歳にして未だに驚異的な強さを発揮している男子テニス界のレジェンドは「こんな短期間に状況が変わるなんて、すごいことだよ。(左足のケガやコロナ感染で)練習もままならなかった状態から、今の自分があるのは信じられない」と自身でも驚きを隠せないようだ。このままどこまで連勝街道が続くのか、ファンからも注目が集まることだろう。

文●中村光佑

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