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「俺たちはアンストッパブル」エンビードがハーデンとの強力デュオに手応え!同僚も「相手はどうしようもない」と2枚看板を称賛<DUNKSHOOT>

ここまでの2試合、ハーデン(左)とエンビード(右)は見事なコンビネーションを見せている。(C)Getty Images
現地時間2月10日(日本時間11日、日付は以下同)のデッドライン当日、ブルックリン・ネッツとのトレードでジェームズ・ハーデンとポール・ミルサップを獲得したフィラデルフィア・セブンティシクサーズは、オールスターブレイク明けに2連勝を飾っている。

25日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では、スターターとしてシクサーズデビューしたハーデンが27得点、8リバウンド、12アシストと躍動。大黒柱のジェエル・エンビードはゲームハイの34得点、10リバウンド、成長株のタイリース・マキシーも28得点、4スティールをマークし、133−102で快勝を収めた。

そして27日のニューヨーク・ニックス戦は、ハーデンがトリプルダブル(29得点、10リバウンド、16アシスト)に5スティールのハイパフォーマンスを披露。エンビードも37得点、9リバウンド、4ブロック、マキシーは21得点、7リバウンド、2スティールの活躍を見せ、125−109で同地区のライバルを一蹴してみせた。
この試合、エンビードはフィールドゴール成功率こそ38.9%(7/18)と低調も、フリースローを85.2%の高確率で決め切り、試投数(27本)と成功数(23本)でキャリアハイをマーク。とりわけフリースロー試投数27本という数字は、直近3年間でリーグ最多。ハーデンの10本と合わせて2人だけで計37本を獲得したこともあり、エンビードは新たな相棒との2メンゲームを「アンストッパブルだ」と誇らしげに語った。

「彼は素晴らしいパサーであり、俺は間違いなく相手チームの注意を引くことができる。で、相手は決断しなきゃならない。俺にずっとつくか、それとも彼につくのか?そこで俺たち2人をほかのヤツらも使って守れば、マティス(サイブル)がリムアタックするし、ワイドオープンになったシューター陣が決め切ってしまう。俺たちとしてはこの調子をキープしていきたいね」

また、エンビードはポストに陣取ってボールをキープし、そこからポストプレーまたはキックアウトすることをあまり好んでおらず、ハーデン加入によって「俺は毎回のポゼッションでポストアップする必要がなくなった。それが最高なんだ」とも話していた。
とはいえ、エンビードがペイントエリアで支配的な働きを見せているのはフリースロー試投数が示しているとおり。ニックスのセンター陣(ミッチェル・ロビンソン、ジェリコ・シムズ)は第4クォーター序盤にファウルアウトしたが、ハーデンは“してやったり”の作戦だったと明かしている。

「俺たちの仕事は、リムでプレッシャーをかけることなのさ。それによって俺たちだけじゃなく、チームメイトたちにもたくさんチャンスが生まれるんだ。ジョエルがアンドワンを決めていくことで、毎晩俺たちを一貫して抑えることはタフになるだろうな」

両試合で3番手スコアラーとなったマキシーも「いやぁ……あれはどうしようもないね。(相手チームは)何もできないよ。ファウルしなければ、あの2人はそのまま得点してしまう。つまり、あの2人と一緒にプレーできるのは最高ってことさ」と2枚看板を称えていた。
ハムストリングの張りのため、2月上旬から3週間以上もゲームから離れていたハーデンだが、シクサーズ加入後2試合を終えて、感触は良好のようだ。

「いい感じさ。ここ1か月くらいで2試合目だけど、俺の身体はいい状態にあるし、最高の感触だ。こんなにいい状態は長い間なかったくらいさ。自分の動きやリムアタック、ステップも本当にいい感じなんだ。だからこのままいい状態を保って引っ張っていきたいね」

この勝利でイースタン・カンファレンス3位の37勝23敗(勝率61.7%)としたシクサーズ。2位のシカゴ・ブルズ(39勝22敗/勝率63.9%)は1.5ゲーム差と射程圏内に入っており、このまま順位を上げていくことができるか注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】巧みなステップでディフェンダーを圧倒!超絶スコアラー、ジェームズ・ハーデンのキャリアを振り返り!

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