4人の女王を制して2017年全仏覇者のオスタペンコが優勝「1週間通して幸せだった」<SMASH>
2017年に20歳でグランドスラムの1つである、全仏オープンテニスにノーシードから優勝したエレナ・オスタペンコ(ラトビア)が、「ドバイ選手権」(2月14日~19日/UAE:ドバイ/ハードコート/WTA500)で今季初優勝を飾った。
オスタペンコは2018年にキャリアハイとなる5位にまでランキングを挙げたが、優勝した翌年の全仏オープンでは1回戦負けを喫するなど、思うような結果が出せずにいた。2019年には83位にまでランキングを落としていたが、今は21位にまで戻している。
ドバイ選手権にノーシードで出場したオスタペンコは、1回戦で2020年全豪オープン優勝者のソフィア・ケニン(アメリカ)、2回戦で2020年全仏女王のイガ・シフィオンテク(ポーランド)、準々決勝でウインブルドンに2度優勝しているペトラ・クビトワ(チェコ)、準決勝では全仏とウインブルドンのタイトルを持つシモナ・ハレップ(ルーマニア)というグランドスラムタイトル保持者を撃破して決勝に進出。
攻撃的なテニスを貫いたオスタペンコは、同じ24歳でノーシードのベロニカ・クデルメトワ(ロシア/世界ランク31位)を、6−0、6−4のストレートで圧倒。65分で今季初優勝を決めた。
オンコートインタビューでは、「全てのラウンドでとてもタフな相手と対戦してきたから、1週間通して幸せだった」と喜びを語り、クビトワ戦では相手にマッチポイントを握られたことについても触れて、「最後のポイントまで戦い続けた。戦うこと、これが私にできることよ」と、自分の戦う姿勢にも満足しているようだ。
決勝戦については、「とても集中して試合に臨めた。本当に勝ちたかったの。だって、決勝でプレーするのは好きだけど、決勝で負けるのは嫌いなの。今日のメンタルは良かったので、良いプレーができたと思う」と振り返った。
オスタペンコは決勝戦で16本のウイナーを放ち、ミスは14本に収めており、ウイナー数の方が勝っている。攻撃的なスタイルが身上のオスタペンコにとって、メンタルの安定は必要不可欠なもの。それを手に入れたのなら、今後も活躍が期待できそうだ。
構成●スマッシュ編集部
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