【卓球】ラクザ9の性能を徹底レビュー ヤサカの人気ラバーシリーズから出た快速の異端児
卓球において重要な用具選び。その中でもラバー選びは特に重要で、「このラバーだから勝てた」という言葉が出てくるほど、勝ち負けに大きな影響を及ぼします。
しかし、現在ラバーは数えきれないほど存在し、その中からベストな一枚を選ぶのはまさに至難の業。常に試行錯誤を繰り返さなければなりません。
そこで、本記事ではそんな悩めるプレーヤーのために、数あるラバーの中から1枚をピックアップして、性能や特徴を紹介していきます。今回紹介するのは、ヤサカから発売されている『ラクザ9』です。
『ラクザ9』とは
『ラクザ9』はヤサカから発売されているハイブリッドエナジー型裏ソフト「ラクザ」シリーズで展開されているラバーです。ヤサカでは、高弾性ラバーの「マークV」シリーズやテンション系の「エクステンド」シリーズと多岐にわたって名作を生み出し続けています。
そしてヤサカが注力した「ラクザ」シリーズはこれまでのテンション系ラバーとは一線を画す性能を秘めていますが、『ラクザ9』は他の「ラクザ」シリーズとは異なる特徴を持っています。その特異性が選手に高評価を与えていることもあり、「ラクザ」シリーズの一角を担っています。
『ラクザ9』の特徴
ではまずは、『ラクザ9』の特徴について解説します。
特徴➀:スピード感を強める直線的な弾道
『ラクザ9』の特徴1つ目は、スピード感を強める直線的な弾道です。
「ラクザ」シリーズの主力である『ラクザ7』や、2020年発売の『ラクザZ』は安定感を高めるためボールが上に飛び出しやすく、弧線を描きやすいラバーとなっています。対して『ラクザ9』は前方向に飛び出しやすくなっていて、打ったボールが直線的に相手コートに入っていきます。
スピードも「ラクザ」シリーズの中ではトップクラスで、相手からしたら低く速いボールが飛んできます。
特徴➁:シリーズの持ち味である回転のかけやすさ
『ラクザ9』の特徴2つ目は、シリーズの持ち味である回転のかけやすさです。
『ラクザ9』を含め「ラクザ」シリーズは、シートで擦り上げるように打つと強烈な回転がかかるラバーとなっています。スピード型の『ラクザ9』でも、ループドライブを打つ時には「ラクザ」シリーズ独特の回転のかけやすさは健在です。
特徴➂:ミート打ちで真価を発揮する
『ラクザ9』の特徴3つ目は、ミート打ちで真価を発揮するところです。
『ラクザ9』特有の特徴として、ミート打ちのやりやすさが挙げられます。一般的にグリップ力が強いラバーはミート打ちよりもドライブが向いていると言われていますが、『ラクザ9』の場合はミート打ちでラバーの程よいグリップ力が安定感を後押しするため、低い球でもスピードを乗せて返すことができるようになります。
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